「自分」を定義してくれる人との関係の大切さ

ちょっと難しいことを書きます。
ほぼ、自分の備忘的メモですが、理解できる人役に立つ人もおられるかもしれないので、書いておきます。

人間は 「相対的な存在=他人との関りのなかで生きている存在」であるので、
自分を定義してくれる存在を欠くと、
あるいは自分を定義してくれる存在がいなくなると、生きていくことができません。

石原慎太郎夫妻はその最たる例ですし、
もしかすると、アインシュタインとミケーレの関係もそうだったのではないか、と思いますが、
「自分という存在」 を正しく定義してくれる存在が他界してしまうと、
あたかも、後を追うように、この世に存在を維持できなくなってしまう、ということが起こります。

その、自分を定義してくれる存在を欠いてなお生きていくことができるのは、最長でも10年程度、
それ以上を生きる場合には、自分を再定義してくれる存在が現れ、その再定義が合っている(正しい定義である)ことが必要で、
つまり、人間というのは、 自分を正しく定義してくれる存在なしに存在を維持することは出来ないのだといえます。

これは、人間=日干が、環境=日干を取り巻く十干十二支によって出来上がっていることをみれば理解できると思います。

さて、ここで重要なのは、「正しく定義する」 という点です。
十大主星を消化することは、日干と環境に存在する人たちとの「正しい関り」を生きることを意味しますが、
それが出来ない関係=「自分の存在を正しく定義してくれない存在」 の場合には、
その存在を欠いてもダメージはありませんし、むしろその存在を欠くことで、伸び伸びと生きていくことが出来ます。

「正しい関わり」 を生きることができない夫婦になることができるのか?
…といえば、
そもそも天中殺中は正しい判断ができないものですし、
何事も「気持ち」よりも「打算」で何かを決めることは世の中に一定数あるわけで、

そうやって、自分の気持ちをごまかして 「安定的な結婚」 をすると、
夫と妻、それぞれが本来の能力・才能を発揮できない夫婦となるのですが、とりあえず、「生活」はある程度維持できるような結婚となります。

その場合、結婚相手以外にも自分を定義してくれる存在がいればよいのですが、
そうではないと、けっこうしんどい人生にもなるため、注意が必要です。

「結婚相手以外の関係」を築くには、
ある程度、 自主的・自律的主体的に自分が自分自身を認識し、定義できていることが必要となります。
なぜなら、自分を正しく定義してもらうには、ある程度、 自分がその定義を認識したうえで、
その定義が意味を持つ場所に赴くなどして人間関係を築く努力が必要だからです。

さて、これについて、ちょっと厄介そうに聞こえるかもしれませんが、
そもそも、人間というのは、「誰かとの“動的”な関係」 のなかにおいてこそ存在するものであり、
(命式+後天運によって人間は存在しています)

そうであるとすれば、
ある程度、自主的・自律的主体的に自分が自分自身を認識し、定義したうえで、
その定義が意味を持つ場所に赴くなどして人間関係を築く努力というのも、ごくごく基本的な生命活動の一環としてなすべきものであることが分かるだろうと思います。

人間とは、動的な存在である。
あるいは、他人の関係・環境との関係による相対的な存在である。

これは、100年前に発見された相対性理論、そして量子力学から導かれる物理学的事実でもあるのですが、
…未だ、そのことの認識がない方が多くおられるなかで、敢えて書くべきか、

…迷うところながら書いてしまえば、
その理解なしには、何も始まらない・何も生まれない・何も成し遂げられないということの理解は極めて重要で、

事物を蓄積し、それを「永遠に保持・保有」することが可能だと信じていたり、
何かを達成したら、それにより「のんびり安心・安全」 できると信じていたりする、
そういう世界観を生きていると、あっという間に 「時間の藻屑」となってしまうので注意が必要です。

例えば、お金は稼ぐことより、貯めることより、「使い方」こそが大切であるとか、
旅行は、 どこに行ったとか、何を食べたとかではなく、「何を経験したか」こそが大切であるとか、
そういう話ですが、

こうした世界観の保有者とそうではない人の差異が大きくなりすぎていて、
同じ場所でごはんを食べるのもしんどくなっている気がしますがどうでしょうね。

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