名門校の品格と時代の転換点

いわゆる名門の学校に通っている方、
とりわけ、卒業しているわけではなく、只今現在、通っているような方やその保護者の方は、
あまり声高にそれと分かるようなことを言ったりしたりされないものですが、

某名門大学の系列の中でも、
「超異質」な人が集まっているといわれる、
比較的新しい系列の学校の方が、
見ているほうが恥ずかしくなるような書きぶりの投稿をされていて、
なるほど、こういうことか、と改めて思った、ということがありました。

名門校、というか「名門大学の附属校」と「進学校」というのは、
まるで学校としての目的、位置づけが異なります。

進学校は、「大学に行くための勉強をするための学校」、
名門の附属校は、勉強は当然としても(学校によっては留年制度があったりもしますが)、
基本的には「人間形成」に軸があり、志をしっかりと持つ人間となること、品格ある人物となることなどがその学校の目的として掲げられているもので、

進学校は競争をあおる教育方針をとる学校も多い一方、
附属校は競争意識を過度に刺激することなく、人格的な豊かさを育て人脈形成に向かう教育方針であることが多いように思います。

おそらくは、その結果、附属校の方は、
成果や実績、優越的な状況についてあからさまにアピールをする方が少ないのかな、と思いましたがどうでしょう。

そうした控えめさも、ノブレス・オブリージュの一貫として、教育が行き届いているのではないか、というか。

いや、中には品なくアピールする方もおられますが、全般的に、そんな印象を受けます。

さて、今回、その名門大学の附属高校である慶應義塾高校が、
実に 107年ぶりに甲子園の優勝を果たされました。

私は野球には疎いので、野球に関することは控えますが、

今回、象徴的だな、と思ったのは、
「脱・丸刈り」のこの高校の野球部が、
甲子園を神聖視することなく、
「学生のうちはあくまで通過点でよい」という方針の監督のもと、
あくまで「人間形成」 を目的とするこの大学の理念に応じた活動方針の結果、甲子園で優勝したことです。
参考: 森林貴彦監督の著書 『Thinking Baseball – 慶應義塾高校が目指す “野球を通じて引き出す価値”』

なんていうか、
旧態依然とした教育、 形骸化した軍隊的な教育が、
スポーツでも受験でも、日本ではまだまだ、多くの学校において採用されているのですけれど、

その転換を促すような、
象徴的な優勝であったな、と思いました。

「決められたことを、決められたとおりに出来る人間を育てていく」
…というのは、戦後一貫して文科省主導で行われている一般庶民のための教育で 、
この教育では、基本的に「思考する」ということを尊ばれません。

というのも、
いわゆる高度経済成長の時代、
つまり、「人間がロボットのように正しく機能的に働く」ということが成長につながった時代においては、
その「思考する」ことを尊ばない教育の先に 「思考しない」 人間が大量に出来上がったことは大いに有意義であったからです。

けれど、もはやそういう時代ではない、
そういう時代からの転換として、
今回の甲子園大会はとても象徴的であったな、と感じた次第。

「思考しない人間」なんて本当にいるの?
…と、感じる方も多いでしょうが、

いわゆる誰かの成功パターンを追うアプローチ、
マネするやり方、
ロールモデルを目指す生き方というのは、
すべてことごとく「思考しない人間」のすることです。

そう考えると、
世の中というのが、いかに「思考しない人間」で出来上がっているかが分かるだろうと思いますし、

今回、「思考する人間」 を造ることを目指する学校が優勝したことの意義、
それがもたらす転換の意義が伝わるだろうと思いますがいかがでしょうか。

なぜ、こうした転換が起こっているのか?
…ということを算命学的に観点で説明すれば、
2007年から 2016年の教育期において形成された新たな思想世界観が浸透し、
2017年からのこの経済確立期は、その思想・世界観による社会が確立する時代であるからです。

コロナ禍によるあらゆることの停滞と、
その停滞による覚醒というのも、同じ流れの一環です。

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