「FIRE」卒業と宿命中殺

※けっこうシビアなお話なので閲覧につきご注意くださいませ。

このところ「FIRE」を卒業する方が増えているそうです。

「FIRE」とは、
Financial Independence, Retire Early movementの略で、
経済的自立と早期退職のこと、
端的に言ってしまえば「人生アガリ」のことを指す言葉で、
その「アガリ」の状態から再び人生の戦線に戻ってくる方が増えているそうですよ、というお話です。

なんでまた…と思う方もいるかもしれませんが、
私は一年半くらい前に、note において「FIRE」を目指すべきではないその理由について書いており、こういう事態になることは、確信をもって予測していました。

なぜ「FIRE」を目指すべきではないのか?
…というのは、その noteをご覧いただきたいのですが、

6/17 生きる上で重要なことの2つ目と 「FIRE」を目指すべきではない理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/n5e782a6c0161

世の中には
「FIRE」を実現する=人生アガリの状態になると、
逆に人生が崩壊する、あるいは身近なところで犠牲が生じるタイプの人がいる、
本日は、そのことについて書いておこうと思います。

この話は、「FIRE」でなくとも、

たいへんなお金持ちの家に嫁いで、人生安泰、怖いものなし、明るい未来を約束されて、
これで人生「アガリ」…みたいなケースや、
事業が当たって大儲けして、その事業を続けてさえいれば寝ていても稼げる、これで人生「アガリ」…みたいなケース、

つまり、人生において盤石の未来がほぼ確定し、
何もせずとも、人生で困ることはなく、遊んで暮らせるような状況に至ったような方には当てはまることがある内容です。

例えば、先日、株式の過半を譲渡されたマッシュ HD の近藤社長について書きましたけれど、
近藤社長が株式を売り払ってそのお金でアーリーリタイヤを実現され、
自分の親しい人たちと遊び暮らすような人生に向かったとしたら、
ここでいう、人生「アガリ」…みたいなケースに当てはまります。

こういう人生「アガリ」な人たちというのは、
はた目には、羨ましいように見えるのですが、

先ほども書いたとおり、
世の中には、そういう、人生「アガリ」になって安心し、アガリの人生に向かってしまうと、
逆に人生が崩壊する、あるいは身近なところで犠牲が生じるタイプの人というのがおられます。

それがどういう人かといえば、
宿命中殺がある人たち、
あるいは、異常干支がある人たちで、

そういう、いわゆる 「枠のない人生」を生きるべく生まれてきた人たちが、

人生 「アガリ」となって、
「枠のない人生」を生きなくても良い、とばかりに現状維持に向かおうとする場合、

あるいは、人生「アガリ」となって、
本来、世界のエッジのぎりぎりのところを先頭切って突っ走るべく生まれてきた、
その役割を忘れて、 安住の地でぬくぬくと留まり生きていくことに向かおうとする場合、

人生が崩壊したり、身近なところで犠牲が生じる、 というようなことが起こります。

例えば…といって、例えを挙げることも憚られるのですが、

元フジテレビの千野志麻さんは生年天中殺を持ち、
本来、先頭を切って世界を切り開くことに役目を持つ方であるにもかかわらず、
「人生アガリ」的なご結婚をされ、安全にして盤石の世界で生きていくことを決め込まれた矢先、
たいへんな事故を起こされ、事実上、公の世界に出てくることができなくなりましたし、

あるいは、日居天中殺をお持ちのサラリーマンの方が、
とある中堅企業の社長に見込まれて、そのご令嬢とご結婚されたところ、
以前は活舌のはっきりした話術の巧みな方であったのが、
そのご結婚以降、活舌の悪さが際立つようになり、数年の後に生まれたお子様に大きな問題があった、というケースなどもあります。

おそらく、
事例を探せば、身の回りにもそういうケースはたくさんあると思うのですが、

コトの本質は、

「本来の宿命=本来、その人物が最も満足し、充実し輝くことができる人生」が、
壮大な世界で活躍すること、
未知の世界を切り開くこと、
新たな世界を創造すること、
…などであるような人たち、

つまり、宿命中殺がある人たち、異常干支があるような人たちが、

既存の価値観の枠組みにはまり込んでしまうとか、
安住の地にとどまってそこから出ていかなくなってしまうとかいうことになると、

たとえそれが、
羨望の的になるような大金持ちの人生であったとしても、
たとえそれが、
誰もに傅(かしずか)れる高いステータスの人生であったとしても、

本人の本質の発揮の道を閉ざし破壊されることや、
様々に、問題や犠牲が生まれることにつながるのだというお話です。

こうしてみると、
FIRE にせよ何にせよ、人生 「アガリ」というのが、決して良いものではないことが分かります。

いや、只今現在、生活苦に喘いでいるような人は恐らく理解することが難しいとは思うのですが、

それでも、
上記のような理屈をみれば、

「人生アガリ」というのがら
人間の本質を制限するあるいは破壊する類のものとなり得ることが、
お分かりになるのではないかと思いますがどうでしょう。

これは例えば、
子供の欲求をすべて親がかなえてあげたりすると、
その子供はロクデナシにしかならない、
…というあの仕組みと同じ仕組みのお話です。

なお、こうしたことは、
ある程度、モノゴトを察知する感性のある人であれば、気づいていましたよ…と思われそうですが、
人間、一度は「カネ」や「名誉」に転ぶもので、
そこから立ち上がったところからが本物の人生です。

その意味で、
金や名誉に転んで挽回が難しいケース、
上記のようなケースでなければ挽回できるということでもあります。

ちょっと怖いことを書きましたが、
このあたり、自分の「心が喜ぶこと」にきちんと耳を傾けていれば、間違うことはありません。

⭐︎2022年11月四週目公開分
https://note.com/kinugyokutoan/m/m53e7b78e5d8f

10/20 若年期・壮年期・晩年期の構造、「年齢」ではなく「役割」の違い、「今」が一番大事な理由
https://note.com/kinugyokutoan/n/nf6c73bf1619d

10/24 「肉体を持たない十二大従星」の難しさと有形の世界へのアプローチ方法
https://note.com/kinugyokutoan/n/nc697b2d087bc

10/19 命式詳解「重大な現象」につながる複数の要素、大運天中殺陽転が終わらない事例
https://note.com/kinugyokutoan/n/ne762c23ed7fe

10/17 東方にある陰占散法・陽占相剋は人生の後半において輝くその理由と仕組み
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10/10 禄存星・司禄星を知る、なぜ禄存星・司禄星の大運は人生のハイライト・集大成なのか?
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10/11 宿命の6文字から、人物の「肉体・カタチ・見え方・動き」を捉える・時空間的な関係を捉える
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10/1 危険な命式の矛盾と対処、隠れ初旬条件の怖さ、「運命の改良」において最も重要なこと
https://note.com/kinugyokutoan/n/n0381d4010a08

9/29 天将星を持ちながら、天将星を発揮できない宿命的要素 後半
https://note.com/kinugyokutoan/n/n540994d8fe49

9/18 【重要】正夫・正妻の関係と偏夫・偏妻の関係の根本的な違い、正母・偏母にも応用可
https://note.com/kinugyokutoan/n/n71c70a1decca

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