人生を間違ってしまうタイミング？

「人生において」などと書くと多少大げさなのですが、

人生において、自分が出会う「様々な人や出来事」について、
そこに違和感があれば、それは「立ち止まりましょう」のサインであり、
積極的に能動的に立ち入るべきではないのだろうと思っています。

…とはいっても、人生というのは、
「違和感」があっても、それを素通りできないこと､
「違和感」を飲み込みつつ進まねばならないことというのもありますね。

なんていうか、
正攻法では太刀打ちできないような相手とか、
正攻法では突破できないような状況というのもあって、

そういう場合は「違和感」を踏み越えて、
その正攻法ではないやり方を、積極的に、能動的に…採用しなければならないこともあります。

但し、
そういう「正攻法ではない」やり方、「違和感」のあるやり方を採用するときには、
それはそれと意識して、そのやり方を選択し、
再び、「正攻法・違和感のないやり方」に戻れるようになったら、
きちんとその「正攻法・違和感のないやり方」に戻らねばならないのだろうと考えます。

違和感のある正攻法ではないやり方は、「期間限定」と心得て、期間を区切ることが大事です。

人間には、生きていると、「自分らしくないこと」をしてしまう時期というのもあります。

例えば、天中殺中などがその最たるものですが､
そうでなくても、干合がめぐっているときとか、位相法条件が複数重なっているときとかは、
「ふだんの自分」では決してやらないことをやってしまったりすることがけっこうあります。

そして、世の中には、
そういう「おかしな時期」にやってしまった「ふだんの自分」らしくないことにはまり込んで、
「おかしなこと」 に突き進んでしまう人というのもけっこうおられます。

自分が「自分らしくいないこと」をしたときに、
それを｢自分らしくないこと」だと自覚できるかどうか？
そしてその後、正攻法の、正しい道に立ち戻れるかどうか？

･･･というのが、
「自分の人生」を見失わずに生きていけるか、
つまり、自覚的に生きていけるかどうかの分岐点となります。

ちなみに、
「決定的に道を逸れてしまう」、
「不可逆的に道を逸れてしまう」というタイミングは、
天中殺を除けば、案外と半会や大半会、三合会局のタイミングの方が多いです。

実際、干合と半会が重なると「人生の横道にそれる」 という運気になりますが、

まわりを見ていても、
半会の「大きく動く｣という機運の後押しを得て、
「うまくいってる!」 という感覚こそがオールインで誤った道に突き進む原動力になっている感じがあります。

このあたりは、先ほど 「半会と対冲」について書いたことに通じています。

人間、 ｢うまくいっている！」
･･･と思ったところから転落が始まる、というのは案外と、真理であるな、と感じるところですがどうでしょう。

こういう捉え方を、多少シニカルに過ぎると感じる方もいるかもしれませんが、
モノゴトの持続的発展には中庸が不可欠でもあり、

その意味で、「うまくいってる！」という感覚がもたらす勢いは、
実は、想像以上に危険なものであろうと考えます。

ちなみに、例えば団塊ジュニアくらいの世代の人たちの中には、

20歳を境に、
男性であれば 「難関大学」 とか 「庭つき一戸建て」とか、
女性であれば 「三高の夫」 とか 「大手企業のOL」 とか､
そういうステレオタイプな目標？を、こぞって目指し始める人がけっこうおられましたが、

このあたりも、20歳の東方大半会のタイミングで、
そういうステレオタイプな目標を目指す人たちの中にいたような人たちの中には、
それを自分の夢と誤認して突き進んでしまった人もかなりいるはず。

あるいは、団塊ジュニアでも後半くらいになると、
ちょうど20歳くらいの時期にIT企業ブームがあったからか、

20歳を境に、起業家を目指し始めるような人がけっこうおられましたが､
これもやはり、そういう「目指せ起業家！」みたいな人たちの中にいたような人は、
その影響を、かなり長い間、引きずって、その20歳の大半会の時に抱いた夢に突き進んでいる方も多いように思います。

そう考えると、20歳の時期に、誰とどういう環境にいるかというのはかなり大事ですし、
同じく東方に大半会がめぐる40歳のときにどういう世界にいるか、というのも、すごく大事なんだな、と思いますし、

多少「間違った場所」にいると気付いたら、
その時点で自分に問い直し、「本来の自分」に立ち戻ることを検討する必要があるのでは？と考えます。

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