最もタチが悪いのは、中途半端な半端者の「行動」

海外ドラマ『ブラック・リスト』のレディントンが、
ゲイの息子を無理やり去勢したその父親について言った言葉です。

 

「こういう人間が最もタチが悪い。
自らの価値観で凝り固まっている。
理解できないものを恐れて憎み、
人類を暗黒時代に引き戻すんだ。」

 

イスラムの法、世の中の常識を盾🛡に自分は正しいことをしたと言い張るこの父親、
盲目的にそうした価値観に従うことについて、本人は全き善意のつもりでいる、
こういう善意で人を全力で傷つける(心だけでなく身体的にも)人間というのは、
確かに最もタチが悪いかもしれません。

 

ただ一方で、
世の中の人がすべて同じ方向の善意を抱いていたら、多様性は失われ、単調で退屈な世界に堕してしまうわけで、

 

こういう
自分の善意に振り切った行動をとる人

 

というのは、私はある面では存在意義があるだろうと思っています。

 

それが自分の宿命に沿っている限り、
そこに悲劇があったとしても、
食物連鎖的、弱肉強食的な悲劇であって、
歪みはなく、
そこから何を失い何を得るかは受け手の側に委ねられると考えます。

 

算命学的にいえば、
最もタチが悪いのは、
中途半端な半端者が「行動」することです。

 

自分の才能を愛することなく他人ばかり羨んだり、
自分の置かれた立場を恨んで別の世界を夢想したり、
個性を信じず大勢の人と同じであることを望んだりする、

 

そういう人が全力で「行動」する、
それが一番タチが悪いな、
と思います。

あるいは、
子供を含む家族にそうした「行動」を強要する人が一番タチが悪いな、と思います。

 

自分にない星や宿命に外れた「行動」というのは、

本人にとっても破壊的な結果をもたらしますし、
家族にとっても苦しみしか生みませんが、
それに留まらず、社会や環境に重大な悲劇をもたらすこともあります。

 

ちなみに、「行動」しなければ、
幸せにはならないかもしれませんが、
不幸になるかといえばそうでもないかもしれません。

 

単なる夢想家として、
いつも日陰になる場所で咲く萎れた草花のように、
誰にも顧みられないかもしれませんが、
誰に迷惑をかけることもありません。

 

でも「行動」は、様々に影響度が大きいです。

前に、行動のインパクトの大きさについて書きましたが、
正しく行動すれば発展し、
正しくない行動をすれば衰退するばかりか破壊的な結果に帰結します。

 

算命学は善悪を論じないので「悪い」わけではありませんが、

外れた行動をとることは、
目指す場所に向けて、大きな遠回りをすることになります。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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