印象派を観て異常干支を思う

丸の内の三菱一号館美術館で開催中の、
『イスラエル博物館所蔵 印象派・光の系譜』に観にいって参りました。

印象派の絵画は若いころからさんざん見てきたので、
多少、どうかな?見飽きてるかな?
…という思いもあったのですが、

「イスラエル博物館所蔵」というのは初めてで、
実際、中に入ってみれば、初めての作品ばかりで興味深く鑑賞しました。

印象派というのは、19世紀の後半に位置する芸術の一派ですが、
19世紀は「科学の世紀」といわれるとおり、
「人間が世界をこのように捉えたのか?」
…というその視点をいかに「ロジカルに、科学的に」キャンバスに映し出すかということの、
飽くなき探求の先に起こった芸術の流れであったのだなぁ、と感じましたがどうでしょうか。

個人的、これまでは、
フォービスム、キュビスム、ダダイスム以降の、
謎解き的な絵画のほうが好きだったのですが、

その時期の絵画というのは、
ちょうどフロイト全盛期に重なることもあってか、
ちょっと奇をてらいすぎ、というか、
心のドロドロ感がしつこすぎ、というか、
…そんな気がしてきていた最近でしたので、

今回の目新しい印象派展は、
その描写のとおり透き通るような素直さが心にすっと入ってくるような感覚を得ました。

「視覚が捉えたものを素直に描写する」という、
ことの純粋さというか、透明感というか。

…もちろん、各々の画家の心のうちは、
とても「素直」などというような代物ではなかったであろうことは承知していますけれど、
その「心のうち」に「素直」、
その「心のドロドロ」が「素朴」とでもいうか。

ちなみに、
印象派の時代というのは、
もともと、静物画の地位は低い時代だったそうです。

そう考えると、
そういう時代にあって、静物をとらえ、その「印象」を映し出す、という芸術に、
「敢えて取り組む」ということをした芸術家たちは、
先遣隊のような人たちであったのだろうと思いました。

「先遣隊」といって、いったい彼らは何を先んじて捉える役目を担ったのか?

…といえば、

「心に映ること」をいち早く捉える、という役目を担う先遣隊であったのだろうと思います。

心に映ることを描く、などということは、
今の時代にあってはいかにも当たり前のことのようですが、
静物をカタチ通りに写し取るアカデミー絵画からの脱却は、

「モノの捉え方の自由」の獲得であり、
その実現こそが、その先における「自我の確立」につながったわけで、

その意味で、
印象派というのはその後に続くフォービスム等よりもずっと価値と意味がある、
そういう先遣隊的役割を担ったのだろうと感じた次第。

なお、1870年代から 1880年代にはメジャーな潮流となったといわれる印象派ですが、
その時期の干支 20個を挙げれば、
1870 年から、庚午・辛未、壬申、癸酉、甲戌、乙亥、丙子、丁丑、戊寅、己卯、庚辰、辛巳、壬午、癸未、甲申、乙酉、丙戌、丁亥、戊子、己丑。

眺めてみねば、
20 個のうち、甲戌、乙亥、辛巳、壬午、丙戌、丁亥、戊子の7個が異常干支であることに気付きます。

全60干支のうち、異常干支の数は 13個。

…とすれば、この 20 年(20 個の干支)の中に7つもあるというのが「突出したこと」であるのが伝わるだろうと思います。

異常干支の年というのは「おかしなことが起こる」年ですが、
今少し厳密に言えば、

「人間の想念が常識を超える」
「人間の発想が既存の概念を超える」
…という時期であるといえます。

そう考えれば、印象派というのが、
その後に続くフォービスム等よりもずっと価値と意味がある、
そういう先遣隊的役割を担ったという見方も、あながち的外れなものでもないように思いますがいかがでしょうか。

ちなみに、今年は辛丑、
そこからの 10年は、壬寅、癸卯、甲辰、乙巳、丙午、丁未、戊申、己酉、庚戌、辛亥…と続きます。

最期の辛亥を除いて異常干支はありませんね。

いろんな見方がありますけれど、少なくとも、「異常性」が発揚する時期ではなく、
もっと堅確な発展に向かう気運ということなのだろうと思います。

※写真OKの対象がすごく多かったです。画像はゴッホの『プロヴァンスの収穫祭』

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