『学問ノススメ』と東方の星

このところ、『学問ノススメ』を読んでいます。

理由は、この4月から私立中学に入学した弟の子供に説教するため。

中学に合格したことを受けてスマホを買ってもらったのがいけなかったのか、
スマホでゲーム三昧、そして先日会ったときには「勉強が大嫌い」などと言っていて、

なんていうか、
子供ってなんて恩知らずなんだろう…と思ったのをきっかけに、
説教のネタ探しに読み始めたのが『学問ノススメ』です。

自分の中学時代といえば、
私自身、たいへんな反抗期で親に心配と心労をかけたであろう時期なので、
(中殺あり+天将星って、反抗期が激しいですよね)
偉そうなことはいえないのですが、

だからといって放置しておくのも気が収まらず、ひとまず福沢諭吉先生のお言葉を借りて説教しようと目論んだ次第。

さて、そんな経緯で読み始めた『学問ノススメ』ですが、

読み始めてみれば、
お金を稼ぎ、日々の生活が満たされることにのみ満足を見出す人間、
自分と家族の生活が満足するに足る働きさえすればよいと考える人間、
組織・社会において己を際立たせることなく、単に働いて、食って寝るだけの人生をおくる人間、

そういう人間がこの社会に存在することの問題点を喝破するその内容は、
むしろ私が今読むべき本でありました。

弟の子供に説教しようと思っていましたが、
むしろ弟に読んでもらいたい一冊、かもしれません。

なお、諭吉先生は、
国家・社会の問題を論じるなら、公務員やら会社員やらとして「誰かの世話」になりながらではなく、
自らの才覚・特技でもってお金を稼いで国家・社会を論じるべきである、ということを言っておられます。

逆に言えば、身を立てるだけの才覚・特技がないような、
「給料」で生活しているような人間に、国家・社会を論じる資格などない、
.…と、明確に記しておられる内容に、思わず居住まいを正しました。

いろいろ異論はあるでしょうが、
昨今の喧しい大衆の放言も、
発言の資格を「自らの才覚・特技でもってお金を稼いでいる者に限る」などとすれば、
多少は静かになるかな?という気もしますね。

なお、算命学でいえば、
「自らの才覚・特技でお金を稼ぐ」というのは、
東方の星を光らせることでお金を稼ぐ、ということになります。

公務員とか会社員などをしていると、
ただそこに属しているだけで「お給料」をもらうことができるので、

「東方の星」を光らせる、
…ということなしに生きてくることができてしまうのですが、

本質的な意味で、人間が「お金を稼ぐ」ということをしようと思うなら、
それは東方の星を光らせることなしには実現し得ないことであります。

さらにいえば、
諭吉先生が「国家・社会を論じる」ことの条件として、
自らの才覚・特技でもってお金を稼ぐ、ということを求めているのは、
実は、算命学的にも理にかなっています。

というのも、
世間において、「国家・社会を論じる」とは社会に参加することを意味するわけですが、
この「社会参加」を実現するのもまた、「東方の星を光らせる」ことによって実現するものだからです。

私も、しっかり東方の星を意識して、精進しようと思います。

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