『フェルマーの最終定理』と算命学を学ぶために必要な「覚悟」

このところ、
フェルマーの最終定理が1995年にアンドリュー・ワイルズによって完全に証明されるまでを描いた数学ノンフィクション小説を読んでいます。

数学にそれほど興味がない人のほうが多いであろうことを踏まえ、
その本を読んでいる理由と目的をざっくりいえば、

その本を読んでいる理由は、

数学者たちが「未だ解明されていない問い」に挑むときの姿勢や考え方、
それを「完全証明する」ということに必要な要素や方法というのが、
算命学という古代の学問に向かうときの在り方の参考になると感じたからです。

そしてその本を読んでいる目的は、

算命学という未だ全容が解明されていない学問に、真剣に取り組むにあたり、
学びを深める糸口の見つけ方を知るためです。

算命学というのは、
本質において未だ全容が解明されていない学問だと思っています。

恐らくは、高尾宗家はその全容を捉えておられたのであろうと思うのですが、
そのすべてが遺されているわけではありません。

いくつかの系統で、その多くが伝承されてはいますけれど、
それが全容の解明といえるかどうかといえば、
「天の理」のすべてを解き明かすことが難しいのに似て、
奥深く、また様々な難しさがあるものであろうと考えます。

だとすれば、
算命学の担い手は、すべからく高尾宗家が遺された情報、データをもとに、
日々、全容解明に向けて取り組んでいく必要があるのだろうと思います。

そして、その、
高尾宗家がすべて、全容解明のすべてを遺されたわけではない状況というのが、
まさに、フェルマーが48の命題を遺したことに似ていて、

※フェルマーが遺した48の命題のうち、300年を経てなお証明されることがなかった唯一の命題が「フェルマーの最終定理」です。

そういう理由もあって、一生懸命その本を読んでいる次第。

…もちろん、まだまだ浅い学びの身の上なので、
とても「全容解明」などという段階になく、
算命学において学ぶべき目の前の勉強を粛々と進めているところではありますが、
より多角的に検証し、その本質を知る、ということにも取り組んでいかねば、と思っています。

さて、先日、noteのサークルのMTGを行っていた際に、
「早く全部を知りたいんです。」
…とおっしゃっている方がおられました。

気持ちは私も痛いほどわかるのですが、

算命学というのは、
義務教育の教育課程のように、カリキュラムが網羅的に定められていて、
かつそのカリキュラムを学べば完結する、という類の学問ではないと考えています。

実際、臨位、歳位、周位、咸位…と、その位により学ぶべきことというのはありますけれど、
上がっていけばいくほど、それは「カリキュラム」で括られるものとは程遠いものとなっていきます。

ちょっと分かりにくいと思うのですが、

「命式の要素」が示すところや、
「命式の組み合わせ」が意味することなどは、
基本的に、「カリキュラムを学ぶ」ことで身に着けることができます。

けれど、
より深く、より本質に近づけば近づくほど、
カリキュラムにより分かること、
定型的に捉えることができることというのはどんどんなくなっていきます。

算命学は、「薄皮を重ねるように」占技や要素を重ねた先において判断するものといわれますが、

これはつまり、
カリキュラムを網羅的に学ぶ、ということが完了したのちに、
様々な応用事例の中で、より大きな東洋の世界観の元で本質を捉えていく必要がある、ということで、

その意味で、一部のお教室のように、「カリキュラムを学ぶ」ことのために7年も費やす必要はないと思いますが、
カリキュラムを卒業して様々に事例を学び、真髄を知るには、
7年あってもまるで足りない、という覚悟は当然に必要であろうと思います。

…そんなことを考えていたら、

フェルマーの最終定理の完全証明に向かったアンドリュー・ワイルズの思いと覚悟に、
算命学の神髄に近づきたいと願う気持ちが重なりました。

そしてそこに向かうためには、
相応の資格(前提条件としての知識を備えること)とともに、覚悟が必要である、
…という点も共通しているのではないかと感じました。

算命学には直接関係ないですが、
興味を持たれた方は、『フェルマーの最終定理』、夏休みにでも、ぜひご覧いただければと思います。
(けっこう長いうえに、数式が出てきますが、全体としては読みやすいです。)

こちら:https://www.shinchosha.co.jp/book/215971/

以下、そのフェルマーの最終定理を証明したアンドリュー・ワイルズさんの星図です。

★石馳
調調龍
庫禄庫

数学者として、立体思考の龍高星が冴えわたり、
その東方の龍高星によって名を成されたことがよく伝わってきます。

思考を集中させるような仕事の場合、水性の星は一つのほうが良いといわれますが、
(2つ以上あると、濁る、複数の思考が同時進行してときに混乱するため)
それも納得のところ。

また、天庫星、調舒星も良い仕事をしたのだろうな、など感じたりもしますね。

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