玉堂星の話

玉堂星という星があります。
母親の星、ともいわれ、伝統的な文化や技術、知識の伝承の星です。
その星を胸に持つ女性というのは、美しい人が多いといわれますが、それは知性と品格をバランスよく備えているからともいわれます。

女性活躍の世にあって、玉堂星という星をうまく扱えずにいる人が少なからずいるように思います。
専業主婦でよいのか?とか、
子育てが終わったら
もっと世に出て現代的な仕事をしたいとか、など。
しかし、その星を持たない私などから見れば、立派な旦那様を支えながら、子供に万端の世話をするその様子などは、それこそが彼女の生きる道であり、輝く母の姿であると感じたりします。

玉堂星のみならず、貴人の星といわれる牽牛星にもいえることですが、星の性質として尊さのある星を持つ人は、
流行り言葉やスラングなどを使うと品格を損ない、人間性が汚れて見えたりします。
値切るとか、薄利多売という概念にも向かない星でもあります。
生まれがどうであれ、環境がいかなるものであっても、尊くあることが、星を光らせるポイントでもあるように感じます。

伝統文化の継承や子育てというのは、
そういう尊い在り方が不可欠であるからかもしれません。

ちなみに、伝統文化の継承というのを分かりやすくいえば「道」のつく茶華道や書道などですが、正統の学問を学ぶ学者、英国伝統のファブリックを学ぶ、などというのも含まれます。
子育てを終えて、あるいは子育てをしながらそのような道を極めることに向きます。
正統派の知性の星なので、現代版にアレンジしすぎると、龍高星(創造性の世界)に入ってくるので、そこに踏み込むと評価されにくかったりします。

星通りに生きるべし、ということではなく、
星通りのほうが「世間的な評価」を得やすく、結果として楽で心地よい体感を得られるというだけなので、どちらが良い、というものでもありません。
ただ、念頭に置いておくことで、生きるヒントにはなる気がします。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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