黄帝内経にみる五行

東洋医学などにおいて、内蔵と五行、五官と結びつくのをご存知の方も多いと思います。
五官は体の身体の器官のことですが、「五官」という言葉を知らなくても、見れば分かる人もおられると思います。

肝臓=木性=聴覚(耳)=守備力
心臓=火性=味覚(口)=伝達力
脾臓=土性=触覚(皮膚)=引力
肺臓=金性=嗅覚(鼻)=攻撃力
腎臓=水性=視覚(目)=習得力

例えば、肝機能の強弱の分析には耳の形をみるとか、心臓の強弱をみるには口の形を利用す流といった形で利用されたりしています。

これらは算命学の源流である道教の原典の一つといわれる『黄帝内教』にあります。
よって、算命学を学ばれる方は、その理解と視野を広げるため、余裕があればこうした書籍にも触れてみると良いだろうと思います。

なお、例に挙げたような結び付けの技術を専門的には「偏官法」というそうですが、これは日常にも応用できます。

例えば人の目というのは人に会えば必ず見えるものですが、この目の形によってどの五行が強いかを知ることができます。
目の形には4つの形があるといわれます。
湿眼、燥眼、寒眼、暑眼の4つ。

一重瞼の細い目を寒眼といい、体が冷えやすい人です。
一方、大きな丸い目は暑眼といい、体が熱くなりやすく、火照りやすいといわれます。
目尻の下がった目を湿眼といい、体に水が溜まりやすい、体の水が濁りやすい、むくみが生じやすい人で、
目尻の上がった目は燥眼といい、これは「燥じる」つまり体内の水を乾燥させる=体内に水気が足りない人だそうです。

ご自身を振り返ってみていかがでしょうか?

ちなみに、これに五行を重ねると、
寒眼は習得力(水性)、暑眼は伝達力(火性)、湿眼は守備力(木性)、燥眼は攻撃力(金性)の質を持ちます。

カタチだけではピンと来なかった方も、五行を重ねると、「なるほど」と思われた方も多いのではないかと思います。

ちなみに、指にも五行があります。
親指が木性、人差し指が火性、中指が土性、薬指が金性、小指が水性です。

私は小指に指輪をするのが好きなのですが、
(それも、ピンキーリングとして売っている華奢で可愛いものでなく、割と大きめのもの)
小指が習得力の水性と知って、面白いものだなぁと思いました。

Photo by Yifeng Lu on Unsplash

1 個のコメント

  • 奈々先生
    こちらでも失礼致します。
    こちらのブログもお勉強になります。
    私は陰占では木性と土性が同数で多い星です。
    耳は学生時分に3回オペしております。皮膚も幼少期から弱く、手足の親指も長いです。本当に当たってます。ただただ慄いております(・・;)
    しかし陽占の龍高星(主星)・天胡星は耳が良いと言いますが、これは当たってないと思いました。
    逆に良すぎる事によって禍となってるのかしら。。。(相手の真意に敏感と言うか思考が視えてしまう読めてしまうので、せめて耳を塞ぐ事で本能的に防御したい)
    陽占より陰占の方がやはり重要と言いますか、宿命強しなのかなと感じました。
    奥が深いですね。

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