金烏玉兎庵

格法で身弱が良い理由

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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海外ドラマ『グッドワイフ』で、
昇進させると言われたことへのカリンダの答え。

「ランクが上がると力が弱まりますよね?」
本質をついているなぁと思います。

立場と力量というのはバランスするもの。
立場が上がれば個として発揮できるものは減ります。
個に汎用性が求められるようになるとでもいうか。
「多くの人に耐えうる個」
として、調整する必要が出てきます。

個を強力に発揮していくとどうなるかといえば、叩かれて潰されるか、潰されないまでもどこかで行き詰まります。
叩かれて成長する、という考え方もなくはないですが、その場合は、
少なくとも組織の中で人を束ねる、ということには向かわず、
個としてカリスマ的な存在に向かうことになります。
上にがあるとか人を束ねるという場合には、個を汎用化する必要がどうしたってあります。

昨日、格法について少し書いたことについて、なぜ身強ではダメなのかと訊かれたのですが、その理由はそこにあります。
格法に入っていると強い個性とそれに伴う財や評価が集まるわけですが、
強い個性をエゴのままに発揮すると、中庸を欠くことになります。
言い換えれば、
身強の場合、個の発揮が強烈すぎて、それを人に合わせて調整する、汎用化する、ということができにくい、ということです。

よって、身弱、せめて身中くらいのほうが格が生きるといわれます。
身中でも、土性から出る従星(天印星、天庫星)はやはり強すぎる印象があります。
そういう場合は、組織の上に立つのではなく、カリスマ性を発揮してファンを増やす方向に向かうことが望まれるように思います。
あるいは、身強や強めの従星を持っていても、個の汎用化を意識すれば、格を生かすことができるかもしれません。

ちなみに私は殺印相生格(一点破格)という格に入っており、若年期・壮年期は身弱ですが、老年期に天将星があり身強です。
その上、大運の巡り的に恩恵を得られない時期が続くので40年続くのであまり格を生かせないのですが、
「人に従う、人の発案で動くほうが良い」といわれる格にあって、確かにその場合のほうが発展している感じがあるので、身を慎み、個の汎用化を意識して過ごしてみようと思っています。

 

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