金烏玉兎庵

名誉の星を光らせる 車騎星と牽牛星、龍高星と玉堂星

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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車騎星と牽牛星は名誉の星ともいわれます。
攻撃力、実践力の先に、名誉がある、という言い方もできます。

車騎星は「野人」ともいわれるほどの前進力、猪突猛進な力を持ちますが、
それを中庸として実現することで名誉にも繋がるということ。

殺印相生格というのは、
印の星、知恵知識の星である龍高星・玉堂星と、
殺の星である車騎星、それと同性である官の星である牽牛星、合わせて名誉の星から成る格で、
平たくいえば、
「知恵知識が名誉につながる流れ」を持つ格といえます。

よって、
印星と官殺の星の両方があると、
知性が名誉に結びつきます。

宿命の中に両方あれば、生きるプロセスの中で学び実践する先に名誉がありますし、
宿命の中に両方なくても、印星か官殺の星のどちらかを持っていて、後天的にもう片方がまわれば、知恵知識が名誉に結びつくといえます。

また、
印星が一つで、官殺の星が複数あれば、
一つ掘り下げた知恵知識が様々な名誉み結びつき、
印星が複数あって、官殺の星が一つであれば、様々な学びが一つの突出した名誉に結びつきます。
印星が複数ある場合、様々な学びを経なければ、一つの名誉にたどり着かないという言い方もできます。

前にも書きましたが、
車騎星や牽牛星は攻撃力の星といわれ、
鳳閣星や調舒星の伝達力、
龍高星や玉堂星の知識力、
貫索星や石門星の守備力、
禄存星や司禄星の魅力引力とならべると、
平和なこの時代に役に立たないような印象を持つ方が多くおられるのですが、
名誉の星という点にフォーカスすると、ちょっとキラキラした尊いもののように感じていただけるのではないかと思います。

車騎星にしても牽牛星にしても、
大義を掲げて邁進できる星です。
それは、
龍高星や玉堂星の知恵に支えられると、正しい方向性を得て、名誉につながります。

木火土金水と五行は流れていくのですが、
先の五行が生み出すばかりではなく、
後の五行が支えるという視点を持つと、
星の光らせ方の幅が広がります。

印星と官殺の星でいえば、
水性の星が金性の星を支える、
ということ。
車騎星と牽牛星を龍高星と玉堂星が支えるということです。

格の一つ一つを覚える必要はありませんが、格に見る星の活かし方、光らせ方は覚えておくと日々の行動や考え方に役立つように思います。

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