金烏玉兎庵

「財を得るほどに人格を落としていく」ということの意味

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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世の中には、「財を得るほどに人格を落としていく」人というのがおられます。

どういう人かといえば、
人体星図に水性の星と土性の星が並ぶ人というのが、そのタイプの人で、
「叉財局」というのがその要素についた名前なのですが、

その「叉財局」というのは、簡単に言えば、
財がなければ知性による品格が冴えるのですが、
財が増えると、土剋水と土性が水性を剋すその度合いが増す、
増えた財によって知性が濁り、品格・人格が落ちていく、という仕組みになっています。

これについて、
もともと水性の星というのは知恵の星、
知恵の先に狡さのある星であって、
ときに二枚舌をつかって他人を操ろうとするようなところもある星なので、

別に、土性の星で濁らなくても、
水性の星があるだけで、品格・人格を損なう可能性ってあるよね、
…と思っていたのですが、

最近、「財を得るほどに人格を落としていく」というその「叉財局」というのはこういうことか、
…と、いうことががっつり腹に落ち、納得したのでちょっと書いておきます。

さて、水性の星が冴えわたる、
知性が冴えわりつつ、二枚舌を使いながら他人を動かそうとする狡さと、
土性の星によって濁った水性の星による、
「人格が落ちていく」というときのその様子に、いったいどういう差があるのかといえば、

水性が冴えわたるときの狡さというのは、
実際、腹黒く、嘘もつき、他人をうまく丸め込もうとするようなものであるには違いないのですが、
そこに一定のロジックが貫かれていて、いってみれば、理論理屈を損なわない「一貫性のある嘘」であり、狡さであって、
例えば、その嘘がバレたとしても「戦略的」とかなんとか、美しく説明することができる嘘であり狡さである一方、

土性の星によって濁った水性の星による、
「人格が落ちていく」というその叉財局の嘘というのは、
一言で言うと「誰得な嘘」であり、

底が浅く簡単に露呈する、
その嘘によって誰も得をしない、
いちいち指摘するのもばからしいような嘘であって、

その底の浅さ、誰得にして、理屈に合わない、
その嘘をつくことで本人の評判を落とすことにしかならないような嘘であるように思います。

そして、思うに、そうやって「簡単に露呈する、誰得な嘘を口走る」がゆえに、
「人格が落ちていく」と言われるのではないか。

私は、かねてその「財を得るほどに人格を落としていく」という要素について、
もっと、悪辣な、お金に関する悪賢さ・ずる賢さであるように認識していたのですが、

たとえば、もしそういう悪辣な、お金に関する悪賢さ・ずる賢さが極まるなら、
それは、ある意味、見上げたものであり、「人格を落とす」というような表現にはならないんじゃないかな?と、思ったのですがどうでしょう。

これはつまり、土剋水、と知性が濁るということの意味は、
「お金に汚くなる」ということではなく、
「知恵が浅くなる」ということなのでは?ということで、

文字通り、土性によって「知恵が損なわれる=頭が悪くなる」みたいなことなのでは?ということです。

ちなみに、水性の星というのは、「生じられる」ということによって知恵を得るわけですが、
目上を尊ばない人は、水性の星を活かしがたく、
土性の星=自分が中心となっていく星が強まるということは、

傲慢さの先に学びが浅くなり、
誰得な嘘が簡単に見破られることや、その先において自らの評判を落とすことにまで思慮が及ばなくなる、ということでもあるのかもしれません。

ほんとに???
…と、私も、以前だったら思ったかもしれませんが、
このところ、立て続けにその事例を目の当たりにして、
どうもそういうことであるように思います。

改善、挽回することはできるのか?
…といえば、水性の星をしっかりと使えば、改善・挽回できることもあるかもですが、果たして。

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