金烏玉兎庵

他人の人生を生きている人

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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世の中、
「有名になりたい」
「名を成したい」
「存在感を発揮して一目置かれたい」
…ということに、40代になっても執着し続けているような人というのは、
だいたいにおいて、「本来の自分」を発揮していないものです。

例えば、見えやすい場所に三奇星(調舒星・車騎星・龍高星)をもちながら、
まるで個性を発揮することなく、「お行儀よく」生きているような人というのは、
三奇星を殺しながら「本来の自分」から遠いところを生きているもので、

そうやって、「本来の自分」から遠いところに立っているような人は、
いい年をして(といっては失礼ですが)、
「有名になりたい」
「名を成したい」
「存在感を発揮して一目置かれたい」
…ということに執着し続ける傾向にあります。

さて、そういう「本来の自分」から遠いところにいる人というのは、
自分自身が「本来の自分」から遠いところにいるので、

何かを判断するときにも、「本来の自分」を軸に判断することができません。

その結果として、
お金があるとか、家柄の良い配偶者がいるとか、ステータスの高いポジションにあるとか、
そういうことが「幸せである」と信じてそれを目指そうとする、

あるいは、
お金があるとか、家柄の良い配偶者がいるとか、ステータスの高いポジションにあるとか、
そういう外形的なことから、「あの人は幸せだ」とか「あの人は満足している」と判断する、
…ということになります。

算命学的に言えば、
宿命を消化している人は、自分の座標軸で生きているので、
自分の幸せにダイレクトに向かうことができ、
自分のモノサシでものを判断することができる一方、

宿命を消化していない人は、他人の座標軸で生きているので、
他人の幸せを目指していってしまい、自分の幸せから遠ざかってしまう、
他人のモノサシでものを判断するので、空をつかむようなことになってしまう、
…といったことになるのだということです。

なお、いわゆる後天運や守護神というのも、
宿命を消化している人の場合、くっきりと現れ、活用できる一方、
宿命を消化していない人の場合、ぼんやりとしか現れず、活用することができにくい傾向にあります。

人間というのは、「他人を知る」ことで自分を捉えていくものなので、
若いうちであればそうやって、他人の幸せ・他人のモノサシを生きてみるのも、悪いことではないのですが、

そこで感じるであろう違和感を無視し続けていると、
いくつになっても、他人の人生を生き続けることになります。

本来、40代というのは、いい加減、自分の人生を生きねばならない時期なのですが、
40代になっても、

「有名になりたい」
「名を成したい」
「存在感を発揮して一目置かれたい」
…ということに執着し続けているような人は、
いちど、立ち止まって、自分の人生について考えてみたほうが良いかもしれません。

なお、「人がうらやむ他人の人生」を生きているような人ほど、
そういう「自分の人生」から目を背け続ける傾向にあるように思います。

そういうえば、先日、某大手金融機関の関連会社の社長の不正が発覚したというニュースがありましたけれど、
「人がうらやむ他人の人生」を生きている人というのは、
そういう「不正」に対する感覚がマヒしてくるもので、

その意味で、
他人の人生を生きることのないよう気をつけることはもちろんですが、
他人の人生を生きている人には近づかない、というのも実は大切であるように思います。

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