金烏玉兎庵

リスクはとらなければいけない。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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うちの甥っ子(下の子)は、過度に失敗を怖がります。

臆病なのか?…といえば、そうでもなく、
気も強く、口も悪いのですが、
「人前で失敗する」
「人前できちんとできない」
…ということを怖がって、チャレンジしない…というお話です。

昨夏、地域のイベントにおいて、人前で話すという機会があり、
そのときも、日ごろの気の強さとは裏腹に、モジモジと小声でしか話すことができず、
多少気になっていたのですが、

お正月に会ったときにはそれがさらに増していて、
「失敗は恥ずかしいことじゃないよ」といったのですが、
「恥ずかしいよ!!」と、全力で答えてきて、
「恥ずかしい失敗を一つするたびに、心が大きくなっていくんだよ」
…と、説明したのですが、伝わったんだからどうだか…。

さて、これはうちの小学生の甥っ子のお話ですが、
こうしたことは過剰な自己防衛は、
実際には思春期以降、30代くらいにおいて強く現れるもので、
「殻を破る」という経験をすることによってその「恥ずかしさ」を超えることができるといわれます。

私自身も昔はそういうことがあったな…と思い返しつつ、

いったいいつから「恥ずかしいこと」を乗り越えて新たな可能性を追うことのほうに価値を置くようになったのか?
その「恥ずかしいこと」というリスクを取って可能性を追うことができるようになったのか?

…ということを考えてみたら、
それがちょうど、東方に「破」がめぐるタイミングであったことに気づき、
なるほど「破」というのは、文字通り「殻を破る」タイミングでもあるのだな、と腹に落ちました。

それがどういう経験だったのか、
今でも明確に覚えていますが、それは20代半ばのこと。
「自分の失敗」を取り繕うためについた「嘘」を、当時の上司にものの見事に見透かされ、指摘され、
それがきっかけで、
「その恥ずかしさに比べたら、他の失敗など取るに足らない」という気づきを得て、
以来、「失敗するかもしれない」というリスクを取って真正面から物事に取り組むことが出来るようになったのでした。

ちなみに、その当時の上司には他にも大切なことをたくさん教わりましたが、
その方は、部下に真正面からぶつかるのと同様に、上司にも真正面からぶつかる人だったので、
当時の会社では立場を失われました。
けれどその後、別の上場企業に転じて、ナンバー2に上り詰められておられ、

その方自身も、「失敗するかもしれない」というリスクを取って真正面から物事に取り組まれる生き方をされた先の今の地位、であるように思います。

こうして書くと、いかにもその方が「ラッキー」でそうした展開になったかに見えるのですが、

そもそもの確率論でいえば、
「失敗するかもしれない」の中には「失敗する」と「成功する」の両方が常にあるので、

一度の失敗で諦めない、という覚悟さえあれば、
「失敗するかもしれない」というリスクを取るほうが、
「失敗するかもしれない」というリスクを取らない場合よりも、
はるかに多くの果実を得ることができます。

よって、「失敗するかもしれない」というリスクを取ることは極めて「理にかなっている」ことであり、
「失敗するかもしれない」という恐怖のために立ち止まってしまうことは、
とてももったいないことなのですが、

昨今は、あらゆるところで「リスク回避」こそが最善である、と信じられているために、
なんていうか、あらゆる人たちが 「ジリ貧」 になっている感じがあります。

『投資の神様は、代償を払わずに儲けようとする人を好まない』
…という言葉がありますが、

その言葉に則れば、
「失敗するかもしれない」というリスクを取らずに生きていく人は、
決して成功することはないということであり、

もっと端的に言えば、
「失敗するかもしれない」というリスクを取らずに生きていく人の先には「ジリ貧の未来」が待っているのだといえるのかもしれません。

なお、昨日、note のほうに、
のんべんだらりと本気を出さずに生きていると、
「自分の生きる道に気づかない=天中殺の欠けに気づかない」
…ということを書いたのですが、そのことにも通じています。

冒頭の甥っ子の話に戻せば、
「失敗を恐れて小さな世界で生きていく」という生き方の先にある未来と、
「失敗するかもしれないリスクを取って生きていく」という生き方の先にある未来の両方が見える絵本か何か、探してみようと思います。

「この世に無料のものはない」というのは、
あらゆること、あらゆる世界に通じており、
「リスクを取らない生き方」というフリーライドの生き方のほうがリスクが大きい、ということが伝わるとよいのですが、果たして。

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