金烏玉兎庵

成熟すると「正しさ」では動かなくなる?

ここ一週間くらい、
人間というのは「理性」とか「理屈」とかで、何かをすることには限界があって、
「自然の性質」、「無意識の気質」の現れを変える・超える、というのは、実際、本当に難しいのだろうな、
…ということを考えています。

これはつまり、
「〇〇するのが正しいですよ」ということが分かっていたとしても、
危機的な状況においては、その「理屈で分かっていること」よりも「自分の自然な性質」が勝ってしまい、
「〇〇」することが出来ないことを目の当たりにして、

結局、ルールとか既成とかいうのも、けっこう限界があって、
実は、人間の進化とか文明とかいうのも、けっこう錯覚なのかもしれないな、と思った、ということです。

これは、
「〇〇するのが正しいですよ」ということが分かっていながらできないことがダメであるとか、
「〇〇するのが正しいですよ」ということを意図的に、悪意をもって無視する人がいるとか、
そういうお話ではありません。

むしろ、人間というのは、
たくさんの人に気遣った先において、「〇〇するのが正しいですよ」ということを破ってしまう、
やむにやまれぬ事情の下で、「〇〇するのが正しいですよ」ということをやってしまう、
…のが自然であるということで、

それをダメである…と否定することには限界があるのだろう、というお話、

もっといえば、目指すべきは、
人が理性で動くことを期待するのではなく(期待していないとは言わずに)
本性で動く、その本性を捉えて物事にあたる、そういう姿勢であろうと思うのです。

だいたい、「正しい」ことで動けるのは未熟なうちで、
ある程度、成熟すれば、自分の考える正しさに従って生きるようになるもので、

その意味でいえば、むしろ「正しいかどうか」で動かない人の方が、
よほど真っ当な人間である、ということもいえるのではないかとすら思います。

…いや、これは法律・法規を守らない人が真っ当だということではなく、
自分の中に内なる規律を築いたひとこそが、真に揺るぎない人間なのだろう、ということです。

例えば、貫索星というのは信念の星ですが、
知性を備えない貫索星には、そういう「自分の内なる規律を築く」ことができる感じがあります。

「正しい」ということを画一的に捉える傾向があって、
その「正しさ」に厳格なのは、四正(子・卯・酉・午)の人たち、
「正しさ」にルーズ、というか幅の広さがあるのは、四庫(丑・辰・未・戌)の人たちですが、

これは、別に四正の人たちが意図的に、厳格になるというよりは「気性」として厳格、融通が利きにくい一方、
四庫の人たちは、厳格さに欠けるというよりは「気性」として物事の逆目が曖昧なので融通が利く、というだけのことで、
そういう要素も念頭に置くと、
「自然の性質」、「無意識の気質」の現れの傾向を、よりくっきりと捉えることが出来るように思います。

そう考えると、成熟すると「正しさ」では動かなくなるその理由は、
人間というのが、年を重ねるにつれ、自然と命式を体現する在り方となる存在であるからなのかもしれませんね。

⭐︎2022年12月二週目公開分
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