金烏玉兎庵

大運でめぐる星(前半:貫索星から禄存星)

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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人によりスタート時期は異なりますが、
10年ごとにめぐる大運は人生の地図のようなもの。
そしてその大運でめぐる星はその折々に学び身につけるべきテーマを示してくれます。

 

10年!
長いなーと思われた方は多分まだお若いのでしょう。。
社会人になって20年くらい経つと、
何かを本気で身につけたければ最低10年くらい必要なんだと分かるものです。

 

…と、それはさておき、

大運でめぐるということは、
そのテーマは星の後押しもあるので身につきやすく、
陽転させると様々に素敵なご褒美もあるので、興味のある方は取り組んでみるとよいと思います。

 

以下、上住先生の本を参考に、
それぞれの大運の星の時期に起こる出来事の傾向についてご案内いたします。

 

なお、「若年期にめぐると良くない」などの記述がいくつかあるのですが、
イメージとしては「そんな環境」「そんなテーマ」「そんな色合い」の時期ということであって、
算命学ではそもそも良し悪しは断じませんし、他の要素(位相法とか守護神とか)にも拠るのであまりセンシティブに受け取らなくて大丈夫です。

※本日は貫索星から禄存星まで。

 

■貫索星の大運
幼少期に貫索星がめぐると要領が良くないので、早くからは運の伸びないが安定感あり。
中年期、晩年期にめぐるほうが吉。
女性は、本来守られるほうが楽なので、この大運は苦労となる傾向。

陽転すると、守備力が強くなるのに見かけは社交的でのんびりした雰囲気に見える。運が上がればその運を守る力が出る。
陰転すると、経済状態が悪くなり、人嫌いになり、頑固な人間に見られる。前進力がなくなり、そのままの状態から抜け出せなくなる。

 

貫索星を生かす方法は、オーソドックスな学問、伝統、家柄、会社の組織などを守ることを志向すること。

 

年運にめぐる時は、何か自分なりの新しいことを始めたくなる。自我がはっきりしてくる。ただし、財を得ることにはつながらない。

 

■石門星の大運
若い時の大運にこの星がめぐると、勉強よりも友達と遊ぶことが主となり、学問的には伸びがない。
中年期にめぐると社交範囲が広がり、集団を形成しながら、会社組織などを守る力が強くなる。女性は本来守られるほうが良いので、石門星の大運では苦労が多くなる。
晩年期にめぐると、仲間を作り明るい老人になる。

 

陽転すると、社交的になり友達に囲まれる。
陰転すると、和合性がなくなり、頑固でケチになる。

 

石門星を生かすには、家族、会社など、多くの人間を守ろうとするとよい。そのような状況において自分の運が上がる。
宗教の星ともいわれ、この大運は弱い人や力がない人々に取り囲まれやすくなる。

 

年運では、仲間・友達との付き合いが盛んになるが、その人間関係に注意すべき時でもある。また、互いに協力し合う時。

 

■鳳閣星の大運
若年期にこの星がめぐると、あまりうまく立ち回れないので損をすることが多くなる。
中年期にめぐると、働き盛りなのにのんびりとしているので問題がある。しかし、見方も敵もつくらず人の代弁と務めて、伝達能力をよい方に発揮することができる。
晩年期にめぐると豊かで楽しい大吉の運。風流で人が近寄りたくなるような人物に。

 

陽転すると、物質運は司禄星より上がる。人生を楽しみながら、家庭や周囲に明るさを振りまく。
陰転すると、自分の心に反して慌ただしい状態が起こるか、色事や遊びが多くなる。

 

困った時の究極の対応は、孤独にならないことで、独身なら親から離れず、また、がむしゃらに頑張ることなく自然の成り行きに任せること。そうすると、鳳閣星本来の、物事を冷静に見る性質が出てくる。

 

年運は、財政的には悪くないので商売や仕事をするのはよいが、鳳閣星なので遊んだりのんびりしたりして過ごしたいという思いは強い時期。

 

■調舒星の大運
若年期にこの星がめぐると反骨精神が強くなる。この時期に自己確立ができれば、考え方も変わり、また芸術的才能が芽生えることもある。
中年期にめぐると、調舒星特有の精神的葛藤が糧になる。
晩年期にめぐると、わがままで自己主張の強いうるさい人と思われるか、趣味を楽しみみんなに頼られ、相談を持ちかけられる老人になるか、二極化する。

 

陽転すると、人生哲学を持ち、人の苦しみを真に理解できるので周囲との軋轢はない。
陰転すると、精神的苦労を乗り越えられず心に満足感がなく、波乱の人生となる。

 

究極の逃げ道は、親元や大家族を離れ、1人か少人数で暮らすこと。孤独になりながらも、自分を変えずに環境を変えた方が運が上がる。

 

年運では、トラブルや女性問題、女の子供の問題が起きやすい。感性が鋭くなる。

 

■禄存星の大運
若年期にめぐると、人に惹きつけられる相手が多ければ多いほど良好。
しかし、見栄っ張りで浪費が多く、親を頼りにすることもある。
中年期にめぐると、子供が離れ難くなる(親離れしない)。自分より力の弱い人間や目下に囲まれる。※これは禄存星にはよいこと。
晩年期にめぐると、奉仕活動をするのが好きになり、やや財を散じる傾向。しかし、自分のしたことが感謝されないと耐えがたい気持ちに。

 

陽転すると、人間的な魅力が増し、経済力が大きく上昇する。物質運にも恵まれる。
陰転すると、人は近づかなくなり、何らかのことで財産をなくしたり、人に騙されたりする。

 

この星の大運では、目上より目下に近づいて自分より弱い人を助けることが良いことにつながる。

 

年運では、財は入るが慌ただしく出て行く可能性あり。男性は女性と知り合うチャンス。

 

参考:算命占法 下巻』上住節子著

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