壮年期に、
天極星、天庫星、天馳星、天報星、天印星がある人は、
三十代、四十代、五十代の初めくらいまでのどこかで、人生の一大転機があるといわれます。
自分の考え方や人生観などが、180度変わったりします。
離婚や転職、とよくいわれますが、
そうでなくても、天と地がひっくり返るような価値観の変化、発想の転換などご起こるそう。
一方で、
壮年期に天将星、天禄星、天南星がある場合、特別な変化転換に弱いのですが、
それだけ足場がしっかりしているということでもあり、
一大飛躍の時がやってくるといわれます。
大きな変化がなく穏やかなのは、
壮年期に天貴星、天恍星、天堂星、天胡星がある人です。
これは、高尾学館の『算命学心技編』の上巻にある内容なのですが、
こうしてみると、12個の十二大従星のうち、5つの星は壮年期に一大変化があるということになります。
なかなかセンセーショナルな事実。
個人的には土性の十二支から出る天庫星と天印星はしぶとい感じもあるので、案外と踏ん張るのではないかと思っていますが、
それはさておき、世の中の半分くらいは壮年期に世界が変わる、
というのは知っておくと少し気が楽になる人も多いのではないかな?と思います。
ちなみに、住む場所的な変化という意味でいえば、天恍星は離郷運ですし、龍高星は海外運だったりして、
上記変化の5つ星以外でも変化が引き起こされる要素はありますし、
価値観的な変化という意味でいえば、
進気退気の流れや大運でめぐる星などにもよるので、やはり上記の5つ星にかかわらず変化をすることはあります。
余談ですが、
対面で命式を拝見していると、
この人は多分10年以内に今の事業をたたんでしまうだろうな、とか、
この人は多分近いうちに結婚(又は離婚)するだろうな、とか、
いうことが、なんとなく分かったりします。
「分かる」というか、
そんなことが「察せられる」というか。
命式と流れと、
その人の佇まいとで、
多分そうなるだろう、と腹落ちする感じがあります。
本人が自覚していることもありますし、
まったく自覚していないこともあるので、あまり積極的には言いませんが、
さりげなくそれとなく話を振って、
ひどく驚かれたりすることがあります。
星の気配を体現している人は、
やはりその通りになるんだなぁと思います。
なお、
星の気配を無視して、無理を重ねれば変化を免れるかといえばそうではなく、
その場合は病気になったり、
仕事上の空回りのような現象として現れたりします。