金烏玉兎庵

「ある年齢」に備わっているはずのもの

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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このところ、ちょっと不穏なことがあって、友人と毎日電話で話をしています。

電話って死語ですか?
…くらい、もう何年も「電話で長話をする」ということをしていなかったのですが、
毎回30分くらい話をしています笑

その内容はともかく、
そんなふうに毎日、「会話をする」ことに集中しながら、その友人を「大人だなぁ」と感じつつ、
ふと気づいたんですが、

実のところ、だいたい、ある年齢を超えれば、
誰しもが、何かしらしてお金を稼いでいくことができるようになっているんじゃないかな。

「ある年齢」を超えなくても、立派に商売をしておられる方は山ほどおられますが、
そういう人は、きちんとその才覚を備えているからそれができるのであって、

今言っているのは、そういう才覚の有無にかかわらず、
「ある年齢」を超えれば、だいたいの人は、何かしらして真っ当な商売をしていくことができるのだろう、
…というお話です。

もっとも、そうはいっても「ある年齢」になってもまるで商売ができない、
お金を稼ぐことが出来ない人というのもいて、
それはなぜかといえば、その「ある年齢」において備わっているはずのものが備わっていないからだろうと思います。

例えば、
「ある年齢」なりの常識だったり、
「ある年齢」なりの気づかいだったり、
「ある年齢」なりの覚悟だったり、
「ある年齢」なりの厳格さだったり、
「ある年齢」なりの自立心や向上心であったりするわけですが、

そういう、きちんと生きていれば備わっているはずのものが備わっていない場合には、
「ある年齢」を超えても商売ができない、ということはもちろんあります。

けれど、大体の人は、「ある年齢」に備わっているはずのそういう要素を備えているもので、
このところ、毎日その友人と30分電話で話をしながら、そのことに気づいた次第。

その意味でいえば、人間というのは、
「ただ生きている」だけで何とかなるわけではなく、
適切に、その年齢ごとに応じた経験や体験、思考といったものがとても重要であるということでもあるのだろうと思います。

人体星図というのは「自分の取扱説明書」ともいわれ、
東方がスタート、中央がプロセス、西方が未来、
東方が未来、中央が現在、西方が過去、
あるいは東方が仕事、中央が立ち位置、西方が財産…という構造になっていますが、

それをみて、自分は結果が大事、財産が大事だから西方だけを重視する、
…ということをおっしゃる方がおられるのですが、

そううことをすると、
「ある年齢」に備わっているはずのものが備わらないまま年を重ねる、ということにもなるのだろうと思います。

ちなみに「西方」とは結婚の場所、配偶者の場所でもあるのですが、
早くに結婚して、専業主婦になり、
ひたすら家のこと、内向きのことに取り組んできたような女性は、
まさにその「西方だけを大事にする」という在り方となり、
「ある年齢」に備わっているはずのものが備わっていない、ということがけっこうあります。

もちろん、「奥方」とはそう在るべきものであり、
だからこそ、西方の星をこそ大事にすべきであるのですが、

若い頃に「奥方」を目指しながら、
40代くらいになって子供の手が離れて、
ちょっと仕事をしてみよう、商売をしてみよう…という場合には、
その「備わっているはずのものが備わっていない」ことによる難しさに直面することになります。

算命学では、
途中でゴールを変えてはいけない、というルールがありますが、

そんなふうに、
当初目指したゴールから、途中でゴールを変えるようなことをする際には、
また一からゴールを目指し直さなければならない=エネルギーと時間が相応に必要になる
…ので、人生の方向転換をする際には、そのことを念頭に置いておくことが重要だろうと思います。

もっとも、
「奥方」を目指して結婚したわけではない場合、
結婚生活においても自立して自分なりの社会参加をしてきた方であれば、
「ある年齢」に備わっているはずのものがきちんと備わっていることもありますし、

一方で、共働きでやってきましたという場合でも、
実際には自分の脚で立つ意識がなかったような、
「かくれ奥方」の意識があったような方は、
「ある年齢」に備わっているはずのものが備わっていないということがけっこうあります。

あるいは、男性であっても、
実際には自分の脚で立つ意識なく働いてきたような場合、
=会社におんぶにだっこで生きてきたような場合、
…には、その「かくれ奥方」的な意識があり、
「ある年齢」に備わっているはずのものが備わっていないということもありますね。

この「ある年齢」に備わっているはずのもの、というのは、
自立して生きていくには不可欠のものであり、
それが備わっていれば、だいたいの人は何かしらしてお金を稼いでいく、商売をしていくことができるように思います。

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