金烏玉兎庵

日本古来の世界観を武者絵に見る

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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六本木ヒルズで開催中の、
ボストン美術館の所蔵品から厳選した刀剣と武者絵率100%の浮世絵版画の展示会、
THE HEROES展に行ってまいりました。

先に言っておきますが、
芸術品として観るには多少もの足りない展示会なので、
美術・芸術を堪能したい、と思う方にはお勧めしません。
(全件写真OK🙆‍♀️、という時点で推して知るべし)
だいたい、この内容で2100円ってちょっと高いんじゃないかな?と思いました。

ではなぜ私が敢えて、
同じ六本木のサントリー美術館の正倉院展よりも先にこちらに足を運んだかといえば、
展望台から東京を一望したかった、というのに加え、
ひとえに「武者絵」というのが東方車騎星の自分には刺さるものがあるのでは?
…と思ったからです。

さて、この展示会、スサノオの時代から南総里見八犬伝くらいまでの武者絵が扱われていたのですが、
作品としての出来はともかく、

そこに見える世界観、そこに登場する人間の精神性、
それらが時代を超えて歴史の記録として遺されたことの意味
…を体感する、という意味ではとても充実した内容の、良い展示会であったと思います。

いつも思いますが、この森アーツセンターギャラリーというのは、
いわゆる「キュレーターのセンス」で勝負している美術館という感じ。

印象的だったのは、
基本的に、ほぼすべての時代を通じて、
「人間」と「妖怪」という構図の絵が多くあったこと、
そして、「武者の矜持」を描いた、まるで説教のような絵が多くあったことです。

現代日本に生きていると、
…というか、GHQ占領以降の日本教育を受けて育った私たちのように、
そういう素養を持たずに生きているとあまり意識することがないのですが、

それより以前の時代に描かれた表情豊かな版画(今でいうところの漫画的な)を見ていると、

「神国日本」という世界観、
つまり、日本が神明に加護された国である、神々の宿る国である、
…という世界観は、決して誇張などでなく、

その先において、
「神国日本」に生きる人間は、
それに見合った矜持を持つことが大切で、
その矜持を損なう在り方の者は淘汰されるのだ、
…という世界観が育ち、

そういう世界観の中で古来、日本人は生きてきたのだということが伝わってきました。

日本の世界観において「人間」と「妖怪」が不即不離の関係にあるなどというと、
ちょっと大袈裟なんじゃないの?と思われそうですが、

「南総里見八犬伝」の初版は1842年、
そしてその「南総里見八犬伝」に出てくる庚申山の化け猫退治の絵は1850年ごろに描かれており、
そのわずか20年後には明治幕府が成立していることを考えれば、
決して大袈裟でも言い過ぎでもないことが伝わるだろうと思いますがどうでしょう。

なお、この真意は、
人間の世界が陽、妖怪の世界が陰であって、
「陰陽の世界観が日本に根差していた」…ということにあります。

日本には「ハレ」と「ケ」というのがありますが、これも陰陽の世界観であり、
戦後はあまり言われなくなりましたが、
明治期から昭和初期くらいまではそういう世界観が世の中に浸透しており、
幸田露伴などはこうした陰陽の世界観についてしつこく書いておられるのをご存じの方も多いと思います。

そういう陰陽の世界観がいかに日本において育まれてきたのか?
…を知る、という意味で、良い展示会だったな、と思います。

歴史の勉強をしている方にはオススメです笑

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