金烏玉兎庵

「人のため」という意識は万人に有効ではない、というお話

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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「人のため」というのは、
耳障り良く、美しい精神のように聞こえますが、
実際のところをいえば、

そのためのエネルギーの流れの星を持つ人にとっては有効である一方、
そのためのエネルギーの流れを持たない人にとっては、致命的ともなり得る可能性もあり、

成功哲学やらスピリチュアルやらで、
せっせと「人のため」ということが謳われますけれど、
合う人と合わない人がおられます。

ここ2日ほど、noteのほうでその仕組みを詳解したのですが、
たまたまFacebookでも同じような指摘がありましたので、
公開でもざっくりそのことについて書いておこうと思います。

そもそもですが、
「人のため」ということを気分よくできるのは、
エネルギーの前半において奉仕のエネルギーを発揮できる禄存星・司禄星がある人で、

だいたいにおいて「人のため」を大々的に説く方というのは、
自分がその星を使って「人のため」に取り組んで成功した、
そういう「個人的な体験」を言っているにすぎないように思います。

彼らは、エネルギーの後半において「回収する」という流れを持つのでそれをしても平気な人たちであり、それをするべき人物なので、彼らがそれをするのは構いませんが、
「回収する」という流れを持たない人たちがやると、
エネルギーが枯渇してしまうことになるので気をつけましょう。

また、「人のため」を自分に軸をもってやる方、
自分の信念でもってそれをやる貫索星や石門星を持つような人も、
そこに信念がある場合には「人のため」ということに取り組むことが出来ます。

これは実際には「人のため」といいつつ、
そういう体裁でなされる「自分の信念の表明」であり、
多少、違和感はありますけれど、
(貫索星・石門星と禄存星・司禄星は土剋水、と相剋になるので違和感があるわけです)
少なくとも本人のエネルギーという意味でいえば、
それをもって遜色があるものではないといえます。

問題は、禄存星・司禄星・貫索星・石門星を持たずに、
車騎星・牽牛星、鳳閣星・調舒星をもって「人のため」に何かをしようとする場合で、

こういうケースにおいて過度に「人のため」に何かをしようと頑張ってしまうと、
エネルギーがダダ洩れて、枯渇して、ときに致命的になることもあるので注意が必要と思います。

そもそも、
車騎星・牽牛星、鳳閣星・調舒星などは、
「自分の軸」「自分を守るための枠組み」というのを持たない、持てない星なので、
そういう星だけで「人のため」にエネルギーを過度に使うことは、
色んな意味で危険です。

特に、激しく動かされる車騎星、完全洩気の調舒星は注意が必要と思います。

人間には、それぞれ個性があるのと同様に、
固有のエネルギーの流れ、回路があります。
それがいわゆる人体星図であるのですが、

それを無視して、
十把一絡げに「人のため」が大事などと説いてしまうと、
その先において、鬱になる、引きこもりになる、その先において致命的にもなる、ということもあり得るので、注意が必要と思います。

世の中には、
いかにも「人間として当たり前」のように、
「人のため」「世の中のため」「社会のため」と説かれたりしますが、
この多様性の世界では、
そもそも人間は誰しも、存在しているだけで価値があります。

「人のため」に動かない人は心が貧しく見えるのか?
確かにそうかもしれませんが、
「人のため」というそこに卑しさがあるケースもあり、
「人のため」に動かないほうがよほど清々しいということもあります。

なお、車騎星・牽牛星、鳳閣星・調舒星などは、
「自分の軸」「自分を守るための枠組み」というのを持たない、持てない星と書きましたが、

そういう、
「自分」を持たない星の人たちは、
「自分」よりずっと崇高なものに動かされる人たちであったり、
「自分」には及ばないものに導かれる人たちであったりするので、

こういう人たちは強いて「自分とは」に拘ることで、
そういう崇高なもの、自分には及ばない何かへのアクセスを失うことにもなりかねない、という点に注意が必要と思います。

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