金烏玉兎庵

サラリーマンの会社の辞めどき

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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先日、長年勤めた会社を辞めるかどうか、というご相談にお答えしたのですが、
同じようなことを考えている方の参考になるような内容でしたので、
ちょっとこちらにも書いておこうと思います。

さて、サラリーマン、
とりわけ40代も後半から50代くらいのサラリーマンの思考回路というのは多くの場合、
「お給料をもらい続ける」、
「自分の現在のポジション(それが大して高くはないにせよ)にしがみつく」
ということのみに向かっているものだなぁ、と思います。

本人に訊けばいろいろいうかもしれませんが、
だいたい8割くらいはそういう、
「何が正しいか」とか「何をやりたいか」ではなく、
「自分の生活を堅守する」ということを第一義として生きていて、

結果として、ちょっと本当のことを話そうとすると、いっこうに話がかみ合わない、
どこの国の人かと思うくらい言っている意味が分からない、

例えば、先日、
ハーバードの学生はみんな、
親から「その人生において社会にインパクトを与える」人材にように育てられたという記事を引用しましたけれど、

サラリーマンの後半にいるような方の多くは、
そういう思考とは真逆のことを志向していることが多く、

…なんだだかな、と思うことが私もしばしばあります。

もっとも、
サラリーマンという現実の糧を生きる在り方=陰と、
学問の府において学びを深める在り方、理想に向かう在り方=陽というのは、
世界が異なるので当たり前といえばあたり前の話で、これは別に愚痴ではありません。

さて、その現実を生きる陰と理想に向かう陽というのが相容れないのかといえば、
確かに相容れないものではあるのですが、

一つ次元を上げて眺めればそこにはいわゆる「アウフヘーベン」といわれる高次の理解、高次の解法があることに気づきます。

これはいわゆる一極二元の思考ともいえますが、
こうした思考をもって眺めれば、

どうしようもない現実、というのがあるから尊く輝く理想が際立つともいえ、
そのやるせない現実を糧として、高く揺るぎない理想に邁進することができるともいえます。

実際、理想しかない世界なら、理想を語ることも、理想を描くこともないわけで、
しんどい現実があるからこそ、理想に向かって頑張るという面もあります。

これは、ちょうど只今、その季節である蓮の花、
清らかに美しく咲く花は、どろどろとした泥土に支えられているあの姿を思い起こせば理解できるところと思います。

さて、こうした一極二元の思考の一極、
アウフヘーベンの高次の理解、高次の解法に、
気付きやすくなる、出会い安くなるタイミングというのを算命学的にいえば半会や三合会局がその時期です。

時間というのは螺旋のようにめぐっているものですが、
そのめぐっている時間の次元が一つ上がるのが、異次元融合といわれる半会のタイミングで、
(異次元融合という意味では、次元が下がる、ということもありえますけれど)

これはつまり、
「しんどい現実」を前にやるせない思いを抱いていたとしても、
半会のタイミングでは、一つ高い次元の現実に出会えることもあり、

「しんどい現実」にぶちかたったからといって、そこからさっさと逃げ出そうとするのは早計ですよ、というお話です。

そもそもの話をすれば、
位相法というのは12年、12カ月、12日のサイクルでめぐっているわけですが、
そこには必ず、衝突や破壊もあれば、発展や前進もあり、
いってみれば「良いことも悪いことも同じようにある」ものなので、
同じ割合で、半会でアウフヘーベンもあれば、対冲で衝突、破壊もあります。

つまり、「悪いこと」が起こるのは、ある意味当然のことなので、
その「悪いこと」にだけ反応して自分の行動を決しようとするのは、
冷静さを欠いた、考えの足りない在り方であろうということです。

ちょっと位相法の話をすれば、
12のサイクルでめぐる位相法の循環を、逃げずに繰り返すほどに次元が上がるのですが、
その循環から逃げ出してしまうと次元は上がらず下がります。

次元が上がるとは、成長するともいわれますが、
より端的に言えば「運がよくなる」ものでもあります。

実際、次元の高い人、精神レベルの高い人というのは、
算命学でも「禍を環境に見るようになる」ことの結果、自分はその禍を被らないといわれますね。

あるいは、算命学で最も尊ばれる星は司禄星で、これは継続・蓄積の星であるのですが、
人生の発展には継続すること、蓄積することが不可欠であり、
そのプロセスにおいて挫折や困難があったとしても、
それを踏み越える中で学びや理解を得られるからこそその継続なり蓄積なりが大切なわけで、
そうした継続や蓄積も、実は「運の良さ」を引き付ける原動力になるものです。

これは別に、「イヤな環境に是が非でもとどまるべき」というお話ではありません。

ただ、「悪いこと」があったタイミングで逃げ出すのではなく、
動くなら、「良いこと」があったタイミングで、卒業とか飛躍とか、
そういう発展的なカタチで動いた方が良いですよ、というお話です。

コロナ禍により、ストレスを抱えておられる方がたくさんいると思いますし、
そうでなくても年齢的に次のことを考えたいという方もおられると思いますが、

動くなら、そういう「良いこと」の先に動くことをお勧めします。

これはつまり、
仕事なら東方半会や東方支合のタイミング、
結婚や引っ越しなどプライベートのことなら西方半会、西方支合のタイミングでもあります。

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