金烏玉兎庵

現在とは、過去からの流れの先にあり、未来に向かうべきもの

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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緊急事態宣言が、さらに延長される見通しだそうです…。

世の中には、「マスクをしているからいいでしょう」と大人数のイベントに参加している方とか、
「確率論でいえば感染リスクはないに等しいので問題ないでしょう」といって集団で飲み会をしている方とかおられますが、

この宣言下、まじめに行いを慎んでいる人にしてみれば、
「勘弁してくれないかな」と思うところ。

驚きを禁じ得ないのは、
行政の人とか、行政から委託を受けた人たちが、
「行政です!」という顔をしながら多人数のイベントを行ったりしていることで、
このあたり、本当に、我慢している人からすると、耐え難く感じられるものだろうと思います。

恐らくは、
「自分たちが我慢してないんだから、きっと市民の人たちも大して我慢してないよね」
という意識でもって行政の人たちもそういう行いをしているのだろうと思いますが、
行政マン、あるいは行政から委託を受けている、というその自覚という意味では、どうなんでしょう。

世の中には、
「やるべきではないこと」というのが厳然とあります。
これは、「法的にやるべきではない」というのとはまた別の話。

たとえば、過去志向、というのもその「やるべきではないこと」の一つ。

これは、世界というのは日々進歩している、その前進するという大きな流れに逆らって過去に向かうというのは、
「やるべきではないこと」であって、
「過去に向かう」ということをすると、何かと困難やら問題やらに直面することになります。

あるいは、人をやみくもに助ける、というのもやはり「やるべきではないこと」であり、

これは、人間には成長のために超えるべきものがあり、「やみくもに助ける」ことは人の成長の機会を奪うことになる、
本人としては「良いこと」をしているつもりで、その場では相手から喜ばれたりもしますけれど、
長い目で見れば相手が過去に学ぶ機会を奪い、
自立する機会、新たな発見をする機会=未来を損なうこともあり、
「やるべきではないこと」とされます。

現代の日本では、そういうことが教育されないので、
たいていの人はそういう深い因果の仕組みに思いを馳せることなく、
「自分の考え」で行動し、そういうある種の「禁忌」を犯すわけですが、

極論を言えば、世の中「自分の思いつき」でうまくいくことなんて、実は万に一つもありません。

これは特に若い人たちにはその意味を理解するのが難しいと思うのですが、
世の中で「うまくいっていること」というのは、ほぼすべて「過去に学んだこと」のさきに「未来に向かう」という流れの中にあるもので、
うまくいくものというのは、厳然とした過去の裏付けをもって未来に向かうという流れを常に内包しています。

「今」というのが過去の延長線上にあり、
その「今」は未来に向かうという性質を揺るぎなくもっている、
ということに思いをいたせば、
それが本質である、ということが分かるだろうと思いますがいかがでしょうか。

世の中の「新しい」といわれるものも、それをよくよく吟味すれば、
そこには常に過去の裏付けがあり、その裏付けの先に新しいものが生まれていることに気づくことができます。

例えば、
宇多田ヒカルさんというのは、「新しい」といわれる音楽をつくる担い手ですが、
その背景には膨大な読書量という壮大な裏付けがあります。
彼女の歌う詩は琴線に触れるものばかりですが、
「自身の考える日本語表現については、萩原朔太郎の『詩の原理』で語り尽くされている」のだとか。

これは、算命学という視点でいえば、
立体五行の図において、現在が過去と未来の中間にあること、
命式においてその過去と未来が自分を構成する要素になっていること、
さらに星図において未来と過去が避けがたく自分の存在の要素になっていること、

…それがすなわち、過去に学び未来に向かうという流れが不可欠である、ということの証左であります。

このことは、マシュマロチャレンジ、からも明らかです。

マシュマロチャレンジとは、
子供にマシュマロを見せて、それを我慢出来たら二倍のマシュマロをあげる、という挑戦を子供に課して、
マシュマロを我慢して二倍のマシュマロをゲットできた子供は、将来的に立派な人物になる、というあのお話のこと。

子供が我慢できるなら、
行政マンも、イベントを我慢するくらいできるんじゃないかな?と思うところ。

世の行政マンのすべてがそうとは思いませんが、身近なところでちょっと目に余ることが散見され、そのことについて書かせていただきました。

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