金烏玉兎庵

従化五格の活かし方

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

転居先を選ぶとき、「ここにすれば?」と言ってくれた人の一言で今住んでいる街への転居を決めたのですが、
そのおかげで素晴らしい友人や知人に恵まれ、さらに思いがけない出会いやご縁に恵まれるようになりました。

 

従化五格という格があり、
私はその一つに入格しているのですが、
(破格ですが)
これらの格に入っている人は、
「人に従う」ことで格が活きるといわれます。

 

そのことを知って、
なるほど、「ここがいいよ」と言ってくれた人に従ったから、今の場所では様々な人やご縁に恵まれるようになったのだと納得しました。

 

ちなみに、算命学を深く学ぶきっかけになったのは、公田連太郎先生の『易経講話』という本ですが、これも易経の講座の先生に勧められたことが始まりでしたし、当初朱学院の講座を受け始めたのに高尾学館の教科書に切り替えたのも、会社の先輩に勧められて観てもらった算命学の占い師の方のお言葉によります。

 

振り返れば、「良かった」と思えることはたいてい「誰かの勧め」「誰かに従う」ことの結果であったことに驚きます。
(今は朱学院の方に教えていただくこともありますが、最初に高尾学館の易しい言葉で書かれた教科書からスタートしたことでスムーズに学びを深められたという意味で、良かったです。)

 

ちなみに、こうして「誰かに従う」だけで良いならそれはラクですね、と言われたりしますが、
従化五格を活かすには、こうした「人に従う」ことに加えて、「人並み外れた努力」が必要といわれます。

言い換えれば、倦まず弛まず研鑽を重ね、人が遊んでいるときも独り学んだりして努力をした分だけそれが報われるということなので、決して「ラクにうまくいく」わけではありません。

 

とはいえ、世の中には努力が必ずしも正しい評価や結果、報酬に結びつかない人も多くいる中では、
「努力が結果に結びつく」「努力した結果が約束されている」というのは、実はとても幸運なことであるといえます。

 

加えていえば、
努力をした人、人並み以上に努力を重ねてきた人というのは、たとえ身弱であっても強(こわ)い人が多いもので、一家言ある人であったりもするのですが、努力と合わせて謙虚さを身につけて「人に従う」ことができるようにならなければなかなか格を活かすには至りません。

 

つまり、格を活かすには、
「人並み外れた努力を積み重ね、能力や実力を備えて尚、謙虚な人」であることが必要で、そんな人格者となって初めて本質的に格が活きるということなので、そのハードルはやはり高いように思います。

 

また、「従う」ということについても、
従うべき人に恵まれること、
従うべき人とに従い、離れるべき人からは離れるということもまた必要なので、
そういう面でもやはり簡単ではありません。
(人格の向上と合わせて出会う人のレベルも向上するのが一般的なので、その意味では努力と人格の向上を並行して取り組めば良いですが。)

 

一般的に従化五格は身弱であることが望ましく、また、貫索星・石門星があると格がこわれます。
これは、例えば天将星や天南星のような押し出しの強い星があると、エゴや主張が強くなかなか「人に従う」というのが出来にくいですし、
貫索星や石門星のような守りの星がある場合も、自分の意思やビジョンに固執するので「人に従う」ことには抵抗感をもつ傾向があり、結果として従化五格が活かされにくくなることによります。

 

それでも、
世の中を学び、自分を学び続けていると、
起こる出来事を謙虚に受け止め、目の前にいる人に敬意を払うことが出来るようになるので、
従化五格に入っている人は、人格を磨き精神性を高めることに努めると、格を活かしやすくなります。

 

ちなみに、
雅子皇后は従化五格の一つである殺印相生格に入っている方ですが、まさに「人並み以上の努力」を重ね、「皇室に従う」ことで格が活きた人です。

 

雅子皇后の生き方を眺めつつ、
従化五格の活かし方は、
「実るほど頭を垂れる稲穂かな」
という格言に象徴されるように思いました。

 

私も精進しようと思います。

 

※破格の対処法は別途書きます。

モバイルバージョンを終了