金烏玉兎庵

辰巳天中殺と戊亥天中殺とドラクエの話

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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六天中殺はそれぞれ欠けている部分に相当する存在が欠けることで本質的に稼働します。

 

子丑天中殺は、父親や目上の存在が欠けることで活躍し始めるものですし、
午未天中殺は、子供や目下の存在が欠けることで活躍します。
申酉天中殺は、配偶者や補佐役、身内のような仲間が欠けることで活躍し、
寅卯天中殺は、母親や兄弟、友人が欠けて本質的な稼働に向かいます。

 

辰巳天中殺と戊亥天中殺は少し特殊です。
辰巳天中殺は精神が欠け、
戊亥天中殺は現実が欠けるのですが、
この世界に生きていて、
精神や現実が全く欠けてしまうということはなかなかありません。

ではどうするかといえば、
辰巳天中殺は、10年くらい、がっつり現実の世界、実業の世界で体を張って生きる期間を過ごすことで、その後の人生が稼働します。
一方、戊亥天中殺は、10年くらい、がっつり精神性の世界、学問や芸術、あるいは宗教などの世界で過ごすことで、その後の人生が稼働します。

 

あくまで、
宿命を本質的に燃焼し、自分の人生の意味を世界に刻むような生き方を目指す場合は、そうした在り方がトリガーになりますよ、
ということなので、
必ずしもすべての人がそうしなければならないわけでもないですが、
キラキラと生きていくことを目指すなら、
こうしたトリガーの存在を覚えておくことは有効だろうと思います。

 

10年って長いですね。

 

と、若い人や現代のスピード感に慣れきっている人は思うかもしれませんが、
10年くらい腰を据えて取り組まなければ、本来何事も身につかないものです。

 

宿命の稼働というときには
10年ごとにめぐる大運を活かすことが不可欠ですし、
一般的な会社員などでも、一人前といえるのは最低でも10年働いたくらいの年次からです。

 

スピード感があって気の短い天南星のような星ですら、3年は1つのことを続けなければ陽転が難しいことに鑑みれば、
天中殺の精神虚や現実虚の在り方を本質的に身につけようと思うなら、
やはり10年くらいがっつりと取り組むことが望まれるだろうと思います。

 

ここ2日ほどドラクエウォークをせっせとやっていたのですが、
ドラクエでいえば、
戦士とか武闘家というのは辰巳天中殺、
僧侶とか魔法使いが戊亥天中殺です。

 

ついでにいえば、
ドラクエウォークでも生きかたを変える(転職する)には冒険レベルが12に達しなければならないわけで、
人生においても生きかたを身につけるにはある程度長い時間が必要といえます。
(こうしてみると、ドラクエってよく出来ているなあと思います。)

 

ちなみに、
何をするにせよ、1つのことを極めた人は他のことを習得するのも容易になります。
仕事にしても算命学にしても、
もっと他のお稽古事などにしても、
1つのことを極めた人というのは、
何をしても、何を見ても一流の視点を持つことができるものです。

 

10年で何かを極められるものかは分かりませんが、もし何かに本気で取り組むなら、
せめて10年くらいは腰を据えて取り組む必要があるだろうと思います。

 

その意味では、何をするにせよ、
10年続ける覚悟、10年やっても飽きない思いを抱けるものを吟味し選定することがまず必要、ということでもあります。

 

よって、
辰巳天中殺の人ががっつり現実の世界、実業の世界に10年身を置くとか、
戊亥天中殺の人ががっつり精神性の世界、学問やら芸術やら宗教やらの世界に10年身を置くとかするときは、
「それが役に立つかどうか?」
ではなく、
「それが寝ても覚めても好き」
なことをしっかり吟味し選定することが大事だろうと思います。

 

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