金烏玉兎庵

財に必要な貫索星・石門星

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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年収が700万円から1000万円くらいのひとが、一番忙しくてお金がないのだそうです。

なんとなく、世間的な平均年収からすると、割と高年収なほうなのでは?
と、思ったのですが、
このくらいの年収帯の人というのは、自己評価が相対的に高い傾向にあり、
「自分は高収入だ!」という認識でいるので、高年収なりの生活をしようとする、
例えば高い車を買ったり高級なご飯をたべたり高価なモノを買い集めたり、
高額なセミナーや上流向けの旅行にお金を費やしたり、
…するために、時間もお金も一番ないのがこのくらいの年収帯の人たちなのだそうです。

一方で、
本質的な意味でお金を持っているお金持ちというのは、
モノも人間関係も時間を費やす対象も、厳格に取捨選択するので、
(結果として収入>支出になるので)
時間もお金も余裕があって、人生がシンプル&クリアになり、どんどんお金持ちになっているとのこと。

ちなみに、
厳格に取捨選択ができるのは、自己認識と自分の将来ビジョンが明確だからであり、
年収700万円から1000万円弱くらいのひとというのは、自己認識とビジョンが緩慢なので、無駄なものやコトに時間もお金も費やしていく、それらのものがダダ洩れていく、ということになるようです。

なるほどなぁと思いつつ、
そのことを考えていて、思ったのですが、
自己認識というのは、日干と比和で構成される貫索星・石門星、お金というのは禄存星・司禄星ということになるのですが、
こうした貫索星・石門星というのが緩慢だと、禄存星・司禄星も光らない、ということなのかな、と思ったのですがどうでしょう。

これは先日書いた破財局・曲財局の組み合わせで、
そのときに破財局にせよ曲財局にせよ、
「お金をがっつり使うためにお金がない」
というのは幸せなことだということを書きましたけれど、

それとは別に、なんとなく、
こうした相剋で出来た局というのは、どちらかが緩慢になれば効果が弱まるのではないか?
と、漠然と思っていたのですが、
この年収700万円~1000万円の話をきいて少し考えを改めました。

そもそもですが、相剋というのはネガティブな印象が強いですけれど、
その実、研磨・練磨・高みに昇るための試練という要素もまたあり、
年を重ね成長し、自分の人生を研磨し、自分の心を練磨して、様々な試練を経て精神性が高めていく、
そういうプロセスにおける砥石のような役目もあります。

よって、
明確な自己認識や自分の将来ビジョンを明確に持ってお金を稼ぎに行くほうが、
お金はガッツリ入ってきて、
そして剋されるのでしっかり目的に応じて使うことになる…
ということなのではないか?
と考えた次第。

あるいは、
明確な自己認識や自分の将来ビジョン(貫索星・石門星)を発信する、伝達する(鳳閣星・調舒星)ことによって、
木→火→土と流れて財になる、ということにもなりそうです。

ちなみに、年収700万円から1000万円くらいというのはだいたいはサラリーマンで、
(個人事業主なら、そのレンジの人は税金対策を相応にするのが一般的なので)
税金とか社会保険料などの負担も相対的に重たいところ(=実入りが少ないところ)なのですが、
そういうレンジにいる人というのは、
しっかりと自己認識や自分の将来ビジョンを明確にするとともに、財を活性化する行動(禄存星的にせよ、司禄星的にせよ)というのを促されているということではないかな、思ったりもしました。

つまりは、
働き方改革とは、
サラリーマンが、自己認識や自分の将来ビジョンを明確にするとともに、財を活性化する行動(禄存星的にせよ、司禄星的にせよ)ということであり、
それが出来れば、サラリーマンの復権が起こるのではないか?
ということです。

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