金烏玉兎庵

財の星を剋すものの本質は豊かさを促すもの

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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会社で加入している確定拠出年金の年次報告が届きました。
このところ順調に推移していましたが、3月末が基準日だったので、前年割れ。
自分の口座で保有しているインデックスを年初いったん手仕舞ったときに、スイッチングをしておくべきでした。

財テクブログではないので詳しくは書きませんが、
毎月積み立てる確定拠出年金は、
毎月の掛け金で購入する運用商品の種類や配分割合を変更する「配分変更」と、
それまで積み立ててきた運用商品(資産)の構成を変更する「スイッチング」という操作をすることができます。


配分変更の場合は、それまで積み立ててきた資産の構成は変わらず、新たに購入する商品が変わっていき、
スイッチングの場合は、それまで積み立ててきた資産をいったん全部売って別の資産を購入することになります。
よって、利益をいったん確定させたい場合は、スイッチングをしておくとよいのです。
(その場合も、売却益を引き出せるわけではないですが)

なお、確定拠出年金は毎月少額を投資していくシステムであり、そこで運用される商品は、国債や投資信託など比較的安定的なものばかりなので、投資初心者の方がちょっと投資とはどんなものかを体感したい場合は、この配分変更とスイッチングを使うと良いのではないかな、と思っています。

さて、財の星といえば禄存星、司禄星です。
禄存星は回転財、毎月積み立てる確定拠出年金でも、スイッチングを頻繁に行うようなやり方は禄存星的、
司禄星は蓄財で、確定拠出年金を毎月コツコツ積み立てる、というのは司禄星的といえます。

この禄存星と司禄星は、ともに土性の星ですけれど、
これが貫索星・石門星という木性の星と並ぶと、つまり、木剋土と剋されると、この財の星は大きく動きます。

例えば、タテに並ぶ場合を破財局といい、回転財やら蓄財やらで財を築いたとしても、どこかでどーんとお金を使っていく傾向にあり、
また、ヨコに並ぶ場合は曲財局といい、思わぬ収入に恵まれることもある一方、想定外の大損失を被ることもある、そんな傾向にあるといわれます。

ここまではだいたいぐぐればでてくるので、ご存じの方も多いと思うのですが、
こうした字面を見て、「財を失う」とか「蓄財できない」「儲けられない」ととらえるのはちょっと違うかな、と思っています。

確かに、この局がある人というのはよくお金を使います。
びっくりするようなお金の使い方をするので、「財の星があるっていうけどお金ないよ?」などとおっしゃいます。
けれど、よくよく聞くと、お金を使って素敵なものを買っていたり、お金を使って習い事をしていたり(子供にさせていたり)して、
お金がないと本人はいうけれど、よくよく見ると、優雅で豊かな生活をされているな、ということが多くあります。

例えば、超高級焼肉に何万円も使いながら、「お金がない!」と言ってる、みたいな。

それもそのはず、この破財局とか曲財局というのは、
木が土を剋して=木が土を痛めつけて土が苦しがり、そして財が失われる、ということではなく、
木が土を剋して=木が土を耕すので土に空気が入り、財が動くようになることを示しているので、
それが悪く出れば土が飛んでいく=財がなくなる、ということもある一方、
それが良く出れば土が豊かになる=財を使って豊かな生活ができる、ということだから。

よって、お金が「もともとない」のではなく「使うからない」のであって、彼らはお金を使うことによってお金の代わりに豊かさを得ている、ということになります。
そもそもですが、財の星というのがなぜ「お金の星」ではなく「財の星」なのかといえば、お金のみならず、お金を使って得るモノというものを含むから「財」の星なので、そういう諸々を考えれば、破財局とか曲財局というのは、実は案外と「お金」というのをあるべき形できちんと使うことができる、恩恵のある型でもあるのではないかと思うのですがいかがでしょうか。

私のまわりの曲財局、破財局があるような人は、よくお金を使いますが、「お金を持っているお金持ち」ではなく「豊かにお金を使う小金持ち」であることが多いな、と思います。

大王製紙のカジノで106億円溶かした元社長のような例もありますが、
そもそも曲財局や破財局の人がお金を使うことなくシンプルにため込んで過剰な蓄財をしすぎると、予期せぬアクシデントや思わぬ出費により、強制的にお金を吐き出さざるを得ない事態に追い込まれるもの。
悪くすると病気になって大きな治療費が必要になるとか、究極的に財を失うという意味で命を落とすということにもなりかねないので、そう考えれば106億円溶かすことも、その元社長にとっては必要であったのではないかな、と考えます。

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