金烏玉兎庵

十二大従星のワンポイント 後半

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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続きです。

★晩年期
①天報星
晩年期、仕事や家庭が混乱する。変転変化の姿を自発的に消化すればまわりを振り回すことになり、受動的に消化する場合は、仕事と家庭のシーソー、自分と家族(配偶者や子供)との間のシーソーとして現れる。動乱的なので、当たり前の静かな老後にはなりにくい。

②天印星
他人ペースで生きる老後。配偶者や子供、まわりの人の意向に逆らうことのない、受動的な在り方はまさに赤ちゃん的で嫌われることなく、また何事も温厚に受け入れるので人徳者のように見られたりも。

③天貴星
気持ちに若さのある老後、年をとっても青臭さが残るともいえる。宿命的に配偶者をもつので、老後は安泰。気丈な人、という印象も。

④天恍星
老後においても心は揺れ動く。自意識強く年をとっても身づくろいを怠らない。若く見えるが、それだけに老後になっても枯れることなく、男女のあれこれが起こりがち。

⑤天南星
晩年になっても若く勝気でエネルギッシュ。いつまでも現役気分なので現役の人には不評ということも。自分で何でも決めていきたいので、誰かの世話にはなりたくないかも。

⑥天禄星
安定、堅実、ゆるぎない家族、そして豊かな老後。…と書けば幸せそのもののようですが、これらはある種の「小心者」的な性質の為せる業。盤石の基盤を築くが、任せるに足る相手が不在で晩年期においても隠居はしない。

⑦天将星
年をとっても役割や権力を手放さない傾向。引退はしない、生涯現役で活躍できる力はあり、苦労をしていれば人格者として存在感を維持できるが、苦労なければ偉そうで迷惑な老人になる。

⑧天堂星
いわゆる老人らしい老人、練れた人格者か狸オヤジかは別にして、年相応の在り方で世に居場所を得られる。若い人と関わることで自分の知識や経験を役立てることができる。

⑨天胡星
壮年期と晩年期との力量さが大きい場合、ガクンと元気がなくなる星。隠居できればそれがよく、感性を生かせる趣味や風流ごとなどをすると自分も幸せ、まわりから愛される。

⑩天極星
思想や芸術、学問など精神性の世界に向かって安定。現実の中にあると本来の純粋さとのギャップに苦しみ、家族を含め人間関係を損なってしまう可能性あり。

⑪天庫星
長男長女として家系の中での役割に目覚める。家族における親や祖先と子や孫の流れ、あるいは社会における歴史と未来など、タテの系譜を意識した生き方、考え方に向かう。

⑫天馳星
いつまえも忙しく、何かしら活動し続ける。いつまでたっても頑張りすぎるが体力を消耗しやすいので休憩必須。自由に動き回りたい人、その結果、配偶者との関係が微妙にもなる傾向。

以上、ざくっと一般的にいわれる十二大従星のポイントを簡単に書いてみました。

より深く細かな「現実での役割」や「内面的な心の動き」というのはあるのですが、
それはそれとして、
人生における傾向や端的に捉えられる内容(家族との運気のシーソーや配偶者との関係)を短く書き出してみた次第。

役割や性質というのは見ればわかる、接していればわかるのですが、
家族との運気のシーソーや配偶者との関係というのは必ずしも眺めていて分かるものばかりではないですし、
晩年期というのもまだその年齢ではないため、その年代の傾向などについての知識はあるものの、手触り感のある理解まではたどりついていないため、
ご意見、ご報告を募って理解を深めたいと考えました。

なので、
既にコメントをくださっている方、ありがとうございます。とても参考になります。
(あとで返信書きます)

ちなみに、
私の壮年期は天報星なのですが、
確かに転職を数回、そしてその後、生きる方向を有形の世界(実業)から無形の世界(学問)へ転換したので、そのまんまあてはまっています。

こういう星で、現実を力強く一貫性をもって生きるのはちょっと苦しいのですが、その苦しくなる理由に出会えてよかったな、と思うこの頃です。

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