金烏玉兎庵

「引き寄せの法則」が稼働しない要素

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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「引き寄せの法則」というのがあります。
説明するまでもなく大抵の人はご存知と思いますが、一応書けば、
「こうなったらいいな」とか、
「あれがあるといいな」とか、
「あの人と仲良くなりたいな」とか、
もっといえば、
「年収○○○万円」とか、
「フェラーリを手に入れる」とか、
そういうのを含めて、
願うことを現実として引き寄せるその法則のことを「引き寄せの法則」といいます。

この法則を稼働させるポイントはいくつかありますが、その中でもかなり大事なのは「執着を手放す」ということだろうと思います。

前に、戌亥天中殺の人は引き寄せの法則を使うのが上手だということを書いたことがありますが、
これは戊亥天中殺の人は現実にあまり執着しないことがその理由でした。

さて、あれからいろいろと考えていたのですが、
戌亥天中殺でも引き寄せの法則が得意でない、
あるいはうまく引き寄せの法則を稼働させられない時期というのがあることに気づき、
これは戊亥天中殺に限らず、全ての天中殺の人に当てはまるように思ったので書いておこうと思います。

以下に引き寄せの法則が稼働しない要素を列挙します。
○貫索星・石門星が強い星図の人
○貫索星・石門星が極になるような星図の人
○貫索星・石門星が大運や年運で巡っている時
○身強の星がめぐっているとき(例えば若年期に天将星の人の成人前など)

言い換えれば、
「現実を自分の力でなんとか生きていきますよ」
というタイプの人やそういう気分になる時期というのは引き寄せの法則が稼働しにくいように思ったのですがいかがでしょうか。

彼らは現実を自分の力で切り拓いていくことができる人たちなので、
当然に現実に対して強い執着を持っています。
さらに貫索星・石門星というのは自我の星、エゴの星でもありますし、
身強というのもエゴの強さががっつりあります。

引き寄せの法則の天敵はエゴであるともいわれますので、ある意味当然の帰結として貫索星や石門星がからんだり、と引き寄せの法則がうまく稼働しなくなる、ということになります。

なお、同じ理由で貫索星・石門星が後天運で相剋に遭っていたり火性の星に洩れたりしている場合はまた別です。

芸能人などで、
なんだか分からないけどあれよあれよとうまくいった人を集めて眺めてみると、
そういうエゴの要素がないか、あっても相剋にあっていたり洩れていたり、あるいは戊亥天中殺であったりします。

こうして書くと、
○貫索星・石門星が強い星図の人
○貫索星・石門星が極になるような星図の人
○貫索星・石門星が大運や年運で巡っている時
○身強の星がめぐっているとき
というのはなんだか損な感じ?と思われそうですが、そんなことはありません。
なぜなら、
彼らは引き寄せの法則などに頼らずとも、自力で現実を切り拓き、自力で自分の思いを実現させていくことができる人たちだから。

初旬に貫索星や石門星がめぐる人というのは、
自立が早く、若いうちから自分の人生に責任を持ち、世界を切り拓いていけるといわれます。
これは、貫索星や石門星が自己確立の星でもあるためで、本来現実を自分の思うように生きるためにはその自己確立が不可欠だからです。

つまり、
この世界には他力で生きるのが上手な人と自力で生きるのが上手な人というのがいて、
引き寄せの法則を使うのが上手な人は、他力で生きるのが上手な人、
引き寄せの法則を使うのが上手ではない人は、自力で生きるのが上手な人、
ということで、世の中はうまくできているんだな、というお話です。

ちなみに、いうまでもありませんが、
この「他力」というのは「他人に協力を頼んで助けてもらう力」ではなく(それは石門星の世界)、
「他人の意図」や「他人の行動」の結果、それが自分にとって都合よく作用する、みたいなもの、
あるいは「置かれた環境」のようなものです。
つまり自分はハンドルをはなしていて、周りが勝手に動いてくれるようなものが「他力」です。

多分、貫索星・石門星や身強の人というのは、
そういう他力で自分の人生が左右される状態には耐えられないのではないかと思いますがいかがでしょうか。

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