金烏玉兎庵

車騎星は「人類に進歩をもたらす」星、その活かし方

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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算命学をよく知らない方に特に不人気な星が車騎星です。
とりわけ女性の方は、「車騎星ばかりいくつもあっても…」というようなことをおっしゃる方がおられます。
(私はその車騎星を2つも持ってるわけですが笑)

これは、
ときに「野人」ともいわれるこの星は、「短気」とか「乱暴」とかいうキーワードと紐づけられ、なんとなく強引で粗野なイメージがあるからなのかな?と思います。

しかしこの星には、
「他の誰もやらないことを我こそがやる!」
というような使命感や、
世にある不正に果敢に立ち向かい、それを正すために身を投じていくような正義感があり、
そうした使命感や正義感を単なる「思い」に留まらせることなく自ら率先して、それもスピーディーに自ら行動し、実現していくという天分があり、
この世界を自分の正義に見合う、誇れるに足る世界に導くという役割・性質があります。

高尾宗家はこれをもって、

『攻撃本能には「攻撃」という意味のほかに「人類に進歩をもたらす」という役割があります。』

…と、書いておられるのをご存知でしょうか。

車騎星のある方にはぜひこの言葉を反芻していただき、自らの正義を大切に、濁らせることなくその天分を発揮していただきたいもの、と思います。

さて、その車騎星をスムーズに発揮するには、
ということですが、
これには五行の流れを意識することです。
つまり、
司禄星が車騎星を生み、それが玉堂星につながっていく。
その流れを意識することでスムーズに発揮することができます。

もう少し具体的に、そして五行の流れでいえば、
①人を惹きつけ掌握していく引力本能である土性(禄存司禄)が、世の中で正義や大義を実現すること、前進すること(車騎牽牛)に役立ち、

②なぜその正義や大義を実現するかといえば、その実現により、さらなる進歩のための思慮や学びを得る(龍高玉堂)につながる、

という流れを意識することで、
スムーズに、発展的に車騎星を「人類の進歩」に生かすことができるようになります。

車騎星について書きましたが、五行全体の流れは以下のとおりとなります。
①引力本能は自己の前進のため(土生金)
②人間の前進の結果は思慮を生む(金生水)
③人間の思慮の目的は守るため(水生木)
④自我(守り)があって物事が伝わる(金生火)
⑤自己顕示が人を惹きつける(火生土)

自分の星の最大発揮を目指す際の参考にしていただければ幸いです。

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