金烏玉兎庵

天才を殺す凡人

先週末のひどく無礼な訪問客。
そのことについて、昨晩は友人が私の壮大な愚痴に付き合ってくれました。
で、帰り際、立ち寄ってプレゼントしてくれたのが『天才を殺す凡人』という本。

おそらく彼も読んだことのない本で、
タイトルのジャケ買いです。

自分の目指す道に迷いなく向かうためには、
高いレベルで物事を実現することを目指すためには、
「付き合う人は選ばないといけない」
…と、そんな話をしました。

さて、私が天才かどうかは別にして、
宿命中殺がある人は、ときに天才的な才能を発揮することがあります。

一般的に中殺というのは苦しみばかりがフォーカスされ、出来るなら目立たずエゴを出さず静かに大人しく生きていくのが処世術、といわれます。

私も少し前に同じようなことを書きましたが、
これは必ずしも正確ではなく、
実際には、
『中殺された星はコントロールすることが難しい』
というほうが適切かもしれません。

例えば、石門星というのは人と仲良くやっていく星で、そうやってたくさんの人をまとめて自分のビジョンを実現させていく星ですけれど、
この星が中殺されると人と仲良くやっていこうとしてもそれがなかなかうまくいきません。

ここで大事なのは、
「なかなか」うまくいかないのであって、
「まったく」うまくいかない、というわけではないということです。

つまり、中殺は、
「ストンと普通にはうまくいかない」けれど、
「頑張ってしっかり努力すればうまくいく…こともある」
ということ。

一般的に中殺が苦しくうまくいかないとされるのは、
多くの人が「頑張ってしっかり努力する」ということをしないから、
そして、「…こともある」と書いたとおり、そうした努力が必ずしも実を結ぶとは限らないからだろうと思います。

なお、「頑張ってしっかり努力する」というのは、人格が錬磨されるというような精神性における努力も含みます。

中殺はコントロールが難しい、思い通りにはならないものです。
よって、自分の思惑以上にうまくいくこともあります。
つまり「普通」の範疇にないのが中殺で、その意味で中殺された星が陽転すれば、天才にもなりえるといえます。

「天才に化ける」という言葉がありますが、
これは、中殺された星をうまくコントロールできないうちは凡人にも劣るけれど、
うまくコントロールできるようになれば中殺された星が陽転し、見事にその輝きを見せるからだろうと思います。

なお、
運が伸びているときは中殺は陽転し、
運が衰退しているときは中殺は陰転するといわれます。
運が伸びているというのは、例えば東が半会や支合のタイミングですが、そういうときは中殺された星が陽転しやすいので、意識してみると良いかもしれません。

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