金烏玉兎庵

「害」には「支合」で対処する

位相法に「害」というのがあります。

算命学では「不自然融合」ともいわれ、後天運に害がめぐれば「いつもどおり」「想定どおり」に物事が進まなくなる時期なので、焦ったり拘ったりすることなくおおらかに過ごすことが望まれるといわれます。

病気や裏切りに合う、精神と肉体のバランスが崩れる、いうのが定石どおりの解釈ですが、「思い通りにならないこと」の中に発見があったり、病気をして何かに気づいたりする時期でもあり、前見方によっては、そうしたうまくいかなかったことの結果として素晴らしい人やモノに出会えたりもする時期ともいえます。

命式に害がある場合、身近な人や身近な環境の中に居場所や意味を見つけられない人も多くいます。

子供であれば不登校になったりストレス性の病気に悩まされたりしますし、大人であれば「まわりとどうにも合わない」ことに苛立ったり消耗したり、場合によっては心療内科の常連さんになる方もおられます。

解決策は、できるだけ広い世界を見据えて、自分の環境とは全く異なる世界、自分とはかけ離れた世代の人たちと関わりを持つことです。

そうやって環境を「害」に合わせることにより、命式の中にある「害」を健やかに消化することができ、日々をおおらかに気分良く過ごせるようになったりします。

後天運の「害」は人生の新陳代謝、命式の「害」は個性としてとらえて、上手に活かすと良いだろうと思います。

なお、「害」には2種類あり、

子未、亥申、酉戌の3つを「陰遁害」といい、害の作用はゆるやかにゆっくりとでます。

丑午、巳寅、卯辰の3つを「陽遁害」といい、害の作用がくっきり早く出てきます。

「害」への対処法のヒントは「支合」にあります。地球の自転の流れが「支合」で、「害」は地球の自転の流れを損なう流れなので、「害」の災いは「支合」をもって除くことができます。(害が支合を切断して壊すことの反対です。)

よって、まわりに「支合」の関係にある人たちを多く配置するとか、「支合」の要素を多く取り入れると良いです。

「支合の要素」とは、

①手堅く自然の姿の通りに粛々とコトを行なっていくこと。

②手堅く地道に同じペースで毎日を生活すること。

③そして何より「自分が納得すること」だけを着実に積み重ねていくこと。

それまでの生活を変化させるとか、大きく発展させるとかいうのはこの「害」のときにはご法度。仕事などで無理をするとか、上司やお客様のために自分を犠牲にするなどもってのほかです。

海外旅行などにおいても、天中殺より害の時期の方が危険といわれます(一つくらいあっても大きなことにはならないのでナーバスになる必要はありませんが)ので、気を付けましょう。

人生のスピードはゆるやかになりますが、平和な生活、何もないことがいちばんの幸せ、ということを肝に銘じて過ごすことが望まれるように思います。

ちなみに、私はもうすぐ東方害の大運がやってきます。それまでに今後の人生の方向を明確にして、それに沿った毎日の習慣やルーティンを確立させておこうと思います。

参考に位相法の表の画像をアップしておきます。

前に「西方リスト」について書いたときに何人かの方に質問されたときに口頭でご紹介していたものです。

※画像の表および「害」の内容は、ブログに表記しているAmazonのところでもご紹介している上住節子先生の『算命占法下巻』を参考にさせていただきました。

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