金烏玉兎庵

「愛人の星」の補足と禄存星【追記あり】

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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今朝、「愛人」について書きましたが、これは陽占の星である禄存星のことを書いたわけではなく、陰占の命式に現れる星について書いたものでした。
混乱された方が多かったようで、誤解させてしまってごめんなさい。

陰占における家族・人間関係については改めて書きますが、結婚の時期や子供の数などを見るときに使います。
陽占の人体星図からは分からないことがいろいろと分かります。

禄存星にも愛人(男性から見て)の意味はありますが、愛情奉仕の星なので、まわりの人への親切とか奉仕という形で消化できれば必ずしも愛人が登場するということではありません。

ちなみに、禄存星の消化という意味では、この星はモノをたくさん引き付ける星、モノを貰う星なので、モノを受け取ることでも消化できます。
「モノをもらうだけで消化できるなんてラッキー!」
という発想は短絡的で、モノを貰う=因縁を貰う という意味でもあるため、その因縁を引き受ける=その相手の解脱を手伝う ということになります。

そのため、受け取ったらその因縁を解脱するという課題もまた受け取ることになるため、どんどん手放して回転させていくことが望ましく、禄存星はその役割を担います。
ゆえに「回転財の星」と言われます。

 

※さらに補足

「愛人」のワードと私の書いたことがたくさんの誤解を与えたようで、複数の方からメッセージがありました。
重ね重ね、混乱させてしまってごめんなさい。

「愛人」と書いたのは、算命学でいうところの「妾」です。
算命学は帝王学なので、言い換えれば側室です。
正室と側室、それぞれに役割があり、それぞれに尊重されます。
正室が陽だとすれば、側室は陰であり、その立場や重さは同じですが、役割は全く異なりますし、側室が正室になることは基本的にありません。
陰陽にはそれぞれの本分があり、本分を守ってこその平等ともいえます。

一方で、男性側から見れば、側室を持った場合、正室と側室を平等に扱わなければ運を損ないます。
正室と側室のそれぞれの役割を明確に区別した上で、それぞれに満足な生活をさせられなければ、そもそもその資格がないということになります。

メッセージで、
「自分は愛情の加減なんてできない!」
と書いて寄越した方がおられましたが、
こういうのを東洋思想では「中庸を欠く」と言い、妾を囲う器ではない人ということになります。

禄存星がなぜ愛人の星たりうるかといえば、その愛情を差別なく目の前の人に向け、惜しみなく財を施すことができるからであって、そこに差別や出し惜しみがあれば陰転します。

自然にはルールがあり、地に足のつかない甘えや身勝手さは運を損なうものです。

算命学の「占い」的な面ばかりがフォーカスされがちですが、その真の姿は森羅万象の法則学であり、処世術の集大成です。
易経にある万物の変遷流転の法則を、人間の人生にどう活用するかを学ぶための学問ということもできます。

ちなみに、算命学で認めるところの妾、側室は、明治期にあったそれと同じように、互いに挨拶ができる立場にあって成り立つものであって、「妻に言えない愛人」というのはこの限りでありません。
まして「ワンナイトラブ」(死語かも)とか遊びの恋愛などは全くこれに当たらないとご理解ください。

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