この週末、3人の命式を拝見したのですが、
たまたまその3人が「世界一周」のような旅行の経験者で、
発展途上国から先進国まで、何十という国々を学生時代に巡った経験を持つ方々でした。
それぞれに組織に頼ることなく、独自のスキルを持ち、独立独歩で生きているという点でも共通していて、その逞しさに尊敬と、憧憬の念を抱いたのですが、そんな彼らの命式を見ていてハタと気づいたのは、彼らがいずれも「中格」の人たちだったということ。
なるほど、「中格」の人はこういうことができるのか!と、ハッとしました。
前にも書きましたが、
上格というのは文明社会において法律が通用する世界、例えば大きな組織とか学問の世界などで活躍する人、
下格というのは法律よりも力や知恵がモノを言う弱肉強食の世界で活躍する人、
中格というのはその中間です。
例えば政治のような世界は、中格の人が活躍します。
一般的に、上格は先進国に馴染みやすく、下格は発展途上国に馴染み易いとか、
下格は動乱に向き、上格は平穏に向く、と書かれたりしますが、
その中間というのはなかなかイメージがつきにくかったのですが、彼らと会って腹落ちしました。
高尾宗家の教科書(心技編)には、
「上格の人と下格の人は、同じ人でも住む世界が違います」
ということが書いてあるのですが、
何をもって「住む世界が違う」というのかイマイチぴんときてなかったのが、
こういうことか、とパキッと分かった感じです。
確かに、上格の人はとても一人でバックパッカーな旅行はできないな、と思いますし、
さらにいえば、
上格の人は、大きな組織、法律で守られたオモテの社会から離れて、有象無象の魑魅魍魎が跋扈する現実のリアルな世界で腕一本で生きていくなんてことも、多分出来ないだろうと思います。
そうした経験を引っさげて、上格の世界でガツンと勝負できるのは、彼らが中格の人だからなんじゃないかな?
まだサンプルが少ないので断言はしませんが、今後サンプルを集めて検証を重ねてみようと思います。
ちなみに、
上格というのは守護神が天干に出ている、バランス型の命式をいい、
下格というのは守護神のない忌神の強い、偏った命式をいうのですが、
今回の件で、
例えば後天運によってそのバランスが変わったら、そうした環境の得手不得手も変わるのかな?
ということも、気になり始めたので検証してみようと思います。
例えば、後天運で巡る星によっては干合などの影響で守護神が消えたり出たりするすることがあるわけですが、
宿命で守護神が強いひとでも、干合によって守護神が消えて忌神が強くなったらバックパッカーな旅行ができるのかな?
とか、そういうことも検証してみようと思います。