マトリックスの赤い薬

※センシティブな内容を含みます。

いわゆる地域活動をしていると、
ジョブホッパーならぬ、コミュニティホッパーな人というのを見かけることがあります。

ジョブホッパーとは、
2〜3年など短期間での転職を繰り返している人のことで、

その転職の軌道が上昇曲線を描いていれば、
妬みありつつの羨望や評価につながる一方、
それが下降曲線を描いていれば、軽蔑・侮蔑の対象となることもあります。

もっとも、様々な職業を経験することが、 その先において大成することもあり、
例えばカーネルサンダースは、40種に上る職を転々とした先にケンタッキー・フライド・チキンの成功を実現しました。

同じジョブホッパーでも、
それが奏功する人とそうではない人の違いは何かといえば、
ひとえに「ジョブホップ」することが宿命に応じているかどうかであり、
例えば水性の日干=壬水・癸水の場合、
もともと水性には、転々とするという動きがあるので、
他の要素にもよりますが、ジョブホップにマッチしやすいといえます。
·
カーネルは日干癸水の方。

癸水というのは、
「小さな水が流れながらどんどん集まっていって大きな流れとなる」
…という質を持ちますが、

40種に上る職を転々とした先にケンタッキー・フライド・チキンの成功を実現したその様子に重なりませんか。

さて、一方でコミュニティホッパーはどうかといえば、
コミュニティを転々とすることで、

コミュニティだけに、
明確にステップアップすることもステップダウンすることもないなかで、
何を目的にコミュニティホップするかといえば、
「自分の存在感」を獲得できるかどうかをもってコミュニティホップすることが多いのではないかと思います。

いわゆるコミュニティホッパーな人というのは、
どこにいっても「自分の存在感」を獲得出来ていないものですが、

そういう人は、
だいたいにおいて「自分に嘘をついている」もので、

他人がうまく行った方法とか、
他人がやっていてカッコ良さそうに見えることとか、
他人がやっていて仲間に入れて欲しいからとか、

そういう「他人基準」で自分の人生を生きる先に、
つまり、「自分に嘘をついて他人に合わせる」ことの先に存在感が希薄となっていっているもの。

知り合いに、
誰かが何かをするといえば、
誰よりも先に名乗りを上げて仲間に入れてもらおうとする40代も後半の方がおられるのですが、

この方は、
知り合った30代半ばの頃と比べて、明らかに地位が低下し評価が低下し、存在感が希薄になるなか、

「新しいコミュニティ」があるときけば真っ先に参加し、
そこで自分を偽ることの先にますます存在感を低下させておりおられます。

もっとも「存在感」というのは、いろいろな指標があり、
いわゆる「コミュニティ」というのはボランタリーな人も多いので、
実際にはない「存在感」を、あるかのように見せかけてもらえることも多くあります。

「この指とまれ!」という人をガン無視するのはよほど肝が据わっている人であり、
だいたいは、ひとまずとまっておくか…といった感じで相手をするもの。

けれど、俯瞰すればよくよく見るまでもなく、
ごまかしようのない「存在感の希薄さ」があります。

この「存在感の希薄さ」というのは、
声の大きさとか、発言の多さ、ぶち上げ力などとはまるで別で、
いってみればそのに根っこが生えるかどうかということです。

「根っこ」というと、
勉強している方は「身強」を思い浮かべるのですが、ここでいう「根っこ」とは、
うまく景色にはまり込むことを指しており、

景色にはまり込めるかどうかはひとえに宿命に応じた生き方をしているかどうか、
その宿命に応じているその度合いでその人物の存在の濃淡が変わってきます。

実際、
根っこのない存在感の希薄さを感じさせる人というのは、
命式を見ると、だいたい 、
「こういう生き方はまずいですよ」
…と習うような事例に符合しているもの。

「こういう宿命でこういう生き方はまずいですよ」…というのは、例えば、

天印星がありながらわがまま放題であるとか、
天将星がありながら過保護な人に囲まれているとか、
そういうことですが、

先日、そういう条件の人たちばかりが「ひとかたまり」になっている写真を見かけ、

なるほど、
「こういう宿命でこういう生き方はまずいですよ」…という生き方をしている人というのは、
そういう人同士でつるむものなのだな、と改めて納得しました。

Birds of a feather flock together.
…とは、日本語で「類は友を呼ぶ」があてられますか、

そんなふうに、
「自分を偽った生き方」の人たちがつるんでいるのを見かけるたびに、
「類は友を呼ぶ」ではなく、
「Birds of a feather flock together.」のほうが頭に浮かびます。

この人たちは、
まるで違う人に見えて同じ羽なので同じ高さを飛んでいる、ので仲良くなれる、というか、
異なる世界をそれぞれ生きているように見えて同じ羽なので、どちらも同じくらいの高さまでしか飛べない、というか。

先の事例のほかにも、
○天印星を二つもつ2人がつるんでいる、
○相互に律音を二つ以上持ち合う関係の3人が仲良しグループを形成している、
○日干支の律音で濁の宿命のはずの2人が懇意にしている、
○権力を持つことに向かない2人が協力して権力を目指している、

…などは「未成熟な人間の生き方」、「自分を偽っている人の生き方」であり、
以前から「気持ちの悪さ」のようなものを感じていたのですが、
今年に入って以降、
ホラー過ぎて正視できない怖さを感じるようになってきて、

果たして一体、
何がホラーなのか?
なぜ正視できないのか?
…を考えるに、

ここ数年で、そうした、それまで感じていた「おかしさ」の先に何が現象化するのか?
…ということの事例が相当数、積み重なってきた、

つまりその「結果」がかなりの確度で予見できるようになったので、正視できなくなってきたのであろうと思います。

いわゆる「予言者」というのは、
法則を捉え、そのパターンから起こる現象を予知予言することができる人のことですが、

誰しも、ある程度の視座、視野をもてば、
法則を捉え、パターンから現象を予知できるようになります。

自分のまわりで起こる「変なこと」の担い手がどういう人なのか?
…という視点を維持し続けるとは、映画「マトリックス」の赤い薬を飲むことに似ています。

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