金烏玉兎庵

家格を上げることと命式の偏りと…

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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個人としては大きく偏っているように見えて、
家族でみると、うまくバランスされている、ということがあります。

あるいは、
個人としては大きく偏りすぎているように見えて、
夫婦で見ると、絶妙のバランス、ということもあります。

そういう人たちは、
「家族で何かを成し遂げる」
あるいは「夫婦で何かを成し遂げる」ために縁を結んでいるので、

家族で何を成し遂げるべきなのか?
夫婦で何を成し遂げることができるのか?

…ということを、考えてみると、
見落としていた何かに気づき、

その「成し遂げるべき何か」のために、
家族、あるいは夫婦が、
結束していくことができるようになります。

「偏り」というのは多くの場合、性格的な激しさを伴うのですが、
その「偏り」の対になる存在に気づいて、その対になる存在と結束すると、その激しさが「収まる」ことの先に、より高い次元を目指し始めることが出来るのだ、といって伝わるでしょうか。

さて、こうしたことは、
いわゆる「家格を上げる」ことに向かう機運にある家、
「家格を上げる」ことか必要な家においてはよく見られることで、

実際に「家格を上げる」ことに意識的に取り組んでおられるような家の方にその話をすると、割とすぐに、そして明確にそのことを理解される傾向にあります。

だいたいは、地方の名家の生まれの方で、
あれこれあって今は没落しているけれど、
家名を守り、再興の機を狙いながら日々研鑽に勤めておられるような家の方。

なんとなく、首都圏で生活していると、
そんな家の話は遠い昔の人たちの話、
あるいは特別な家名を持つような家の人たちのことであるように思うのですけれど、

地方では、今も普通にそういう「家名の再興」を目指し、お金のためではなく、名誉のため生きておられる方が多くおられますし、

首都圏でも、核家族ではなく三代以上の大家族で同居しているような家の方、
そうでなくても、脈々と家の教えをつないでいるような家の方というのはお金よりも名誉を目指して生きておられる方が多いように思います。

ちなみに、
お金は基本一代のものですが、
名誉は何代にもわたり家名の維持向上をもたらすもので、

ゆえに、家系が何代にもわたり続いているよう家が普通にあるような地方都市などでは、
長期的な視野で生きる意識の先に、お金よりも名誉を重んじる傾向が強くなります。

首都圏の人たちは「根なし草」 といわれることがありますが、

これは、家系という流れを断ち切り、自分一代のことに夢中になることの結果、
前の世代の教えに耳を傾けることなく、
後の世代に名誉をつなぐことを目指すこともなく、
一代限りの人生、自分一人の人生に集中するようになる、その様子が 「根なし草」的であるためです。

そしてその「一代の人生」、「自分一人の人生」に集中することの結果、
後先考えないお金の稼ぎ方、後先考えない活躍の目指し方となっていく。

この「後先考えない」というのは「ハングリーな」 といわれることもあれば、
「下品な」といわれたりもしますが、

実際に、家系の衰退が極まっているような場合においてはそういう在り方もまた必要ではあるものの、
(そういう役目の人はそういう命式です)、

そうでないような人の場合、
下品さの先に道を踏み外す、身を持ち崩す…ということが起こります。

なお、恥も外聞もなく、我先にと目立とうとするしたりすると、子供に問題が起こりますよ。
…ということを最近書いていますが、
それがいわゆる「一代限りの根なし草」的な生き方の成れの果てです。

もちろん、「一代限り」を生きるべき役目の人や、
家系の流れを断ち切るべき役目の人、
家系を仕切りなおす役目の人というのもおられるので、
「一代限りの根なし草」的な生き方のすべてがダメであるわけではないのですが、

根っこのない人生=自分のことだけを考える人生は不安定、

過去からの教えを大切にしつつ、
子や孫の代のことまで考える生き方の先にこそ本質的な安定があります。

首都圏に住んでいると、
そもそもの「家系・家名の隆盛を目指す」ということに無頓着になりがちですが、
多少なりとも本日の内容が心に留まった方は、一度きちんと考えてみることをお勧めいたします。

「人生100年」の時代、「個」の時代、
自分のやるべきことを自分の人生で成し遂げることが大事あって、
それに子供や孫を巻き込みたくありません…という方がおられるのですが、

人間一代で実現できることなどはたかが知れていて、

何か大きなことの実現を目指すときには、
基本的には、三代1セット、できれば五代1セットで何かの実現を目指すものとされています。

もちろん「初代が創業して二代目で傾き三代目が潰す」という言葉もあるとおり、

三代、あるいは五代の長きにわたり、適切に教えが継承され、
その先に一体となって何かを実現することには、当然に難しさがあるわけですが、

一代では何も成し遂げられない、
三代、五代と、役目を継承しながら物事を実現せねばならない、ということに対応するために生み出されたのが算命学であり、

こうしてみてくると、
天中殺(初代、継承、非継承、末代)は算命学の一丁目一番地である」といわれるその意味も分かるだろうと思いますがどうでしょうか。

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