金烏玉兎庵

海外ドラマ『フリンジ』にみる陰陽

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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このところ、海外ドラマ 『フリンジ』を見直していました。

5回は見ていると思いますが、全5シーズンを通して一気に観たのはたぶん初めてで、
だいたいはシーズン3くらいまでを繰り返し観ていたのでした。

理由は、
内容が理論物理学をベースにした複雑かつ深遠な内容であることに加え、
シーズン3以降、全体として暗さが出てきて、観る側に忍耐が要求されるようになるからです。

もっとも、
どんなドラマであれ、一話完結でなければ、
だいたいシーズン3とか4あたりから暗さが出てくるもので、
それがドラマ全体の完成度を上げる仕組みなであることを考えれば、もっと早い段階で忍耐すべきであったな、とも思うのですが、

このドラマが、
シーズン1では 1,000万人の視聴者を誇る大型番組だったのに、
シーズン3の後半以降、300万人前後に落ち込んでいることをみれば、
私を含む多くの視聴者が、その忍耐を超えられなかったのだろうと思います。。

けれど、改めてきちんと全シーズンを通して観て思ったのは、
このドラマの完成度が極めて高いこと、
そして 「今」、とおして観るべきドラマであったと
いうことです。

理由を挙げると以下のとおり。

① 物語の全体が陰陽を意識したつくりになっている。
人物設定や世界観、ストーリー展開などすべて陰陽論がベースにあり、
算命学で学んだ世界観で捉えるとたいへん納得度が高いです。

②「フリンジ」とは、「フリンジサイエンス=境界科学」からきているのですが、
最新の(といってもドラマ放映自体が10年前ですが)理論物理学を気軽に見知ることができ、とても勉強になります。

③このドラマでは、各回、登場人物が、常に何かしら危機的な状況におかれ、極限まで追い詰められていく様、そしてそれを克服する解決する様が描かれるのですが、

彼らの行動に貫かれているのが、

「やらない後悔」より「やる後悔」、
可能性があるなら「やってみる」ことにこそ価値があり、失敗したとしてもそこから学べるものがある。
…という哲学で、

その哲学が、 人生に対してもっとポジティブに、積極的に取り組むべきだと、背中を押してくれます。

なんていうか、
「出し惜しみ」することの弊害というか、退屈さというか、
人間としてのつまらなさ…のようなものをまざまざと突きつけられる感じがあります。

だいたいシーズン3とか4あたりから暗さが出てくるのですが、

陰陽論で考えれば、
最初に「陽」の分かりやすい展開があり、

その後にその同じ展開の「陰」のバージョン、
つまり暗く分かりにくいバージョンがあるのが通常で、

その両方を観なければ(経なければ)、
その陰陽全体が意味する真の姿は見えないもの。

たとえ陰のバージョンがとても暗く分かりにくいとしても、そこには重要なプロセスとしての意味が隠れており、
その陰バージョンも重要で、

実際、全体が見えると、その陰のバージョン、暗く分かりにくいその内容のほうが、
ずっと奥深く、味わい深く、意義深いものであることに気づきます。

時代論でいえば、
1947年からの50年が陽の時代、1997年からの50年が陰の時代で、

ゆえに、前回の経済確立期は高度経済成長、前回の庶民台頭期は華々しいバブルがあった、
つまり陽の分かりやすさがあった一方で、
今回の経済確立期、そして庶民台頭期は、分かりにくいわけですが、

その「分かりにくさ」とはこういうことなんだろうな…みたいなことも感じることが出来ます。

かなり長いので(シーズン4までは各20話以上、シーズン5は13話)、観ることを勧めるものではありませんが、
重厚にして良質な小説を読んだような読後感の作品で、 また何年かしたら観ると思います。

ちなみに、シーズン5は13話ですが、
シーズン5自体が「長い最終回」みたいなもので、
様々にとっ散らかったかに見えた謎が、このシーズン5で全回収されています。

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