金烏玉兎庵

霊感系異常干支の役割

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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60干支のうち、霊感が強いといわれるベスト3は1位丁亥、2位壬午、3位辛巳ですが、
この3つはすべて伝達本能を担うグループの干支(かんし)です。

※60干支は1から12コずつ5グループに分けられ、木火土金水の順に本能を担います。

 

前に書いたとおり、
「霊感」といっても幽霊が見えるのではなく、
起こることを予見することができるとか、
モノゴトの因果関係を見抜くことができるとか、
人の考えていることが分かるとか、
そういう「目に見えないことに敏感」ということなのですが、

こうした、
普通の人と少しちがう感覚を持っている干支、
普通の人が気づかないことを知ることが出来る干支が3つとも伝達本能のグループにあるということは、
そうした感覚を持つ人は、きちんとそのことを誰かに「伝達」する役目があるということなんだな、
と、ハタと気づきました。

 

なんとなく、
まわりの人が気づいていないことをあえて口にすることというのは、
言葉にするのは憚られるな、とか、
伝えるのは憚られるな、とか、
思ってしまうもの。

たいていは、
異常干支がある人がそういう人の気づかないことを感知したとしても、
日本のような社会でそれを人に伝えること、伝えようとすることには心理的なハードルを伴うものです。

 

しかし、この3つの霊感系異常干支が3つとも伝達本能のグループにあるということは、それを伝えるということに役割があるということなんだろうと思います。

 

例えば、
感知したことを実行するべきなら、攻撃(遂行)本能のグループにあるはずですし、
感知したことで策謀を練るなら、習得(学習)本能のグループにあるはずで、
感知したことを守っていくなら守備本能のグループに、1つくらいあってもいいわけですが、
そうではなく3つが3つすべてが伝達本能のグループにあるということは、
その感知したことを伝えることに役割があると考えるのが順当です。

 

なので、
これらの干支を命式のどこかに持つ人は、
それと意識してみると良いだろうと思います。

 

なお、これら3つの干支はどれも干と支が激しい相剋の干支でもあり、そこには心的葛藤が生ずる姿が見て取れます。

モノゴトを感知する、
察知する力というのは、
そんな心的葛藤、場合によっては追い詰められたような状況において生まれるものであり、
よってこれらの霊感系の干支はどれもその人生において苦難があるということでもあります。

 

さらにいえば、
その多くは本来休息となるべき家庭において問題が起こる傾向にるといわれ、
休息することが難しい環境においてその能力が最大に発揮される、
という言い方もできるかもしれません。

 

「大いなる力には大いなる責任が伴う」
というのは『スパイダーマン』でのベンおじさんの言葉ですが、
そういう人と異なる感覚・才能を持つ人は、相応の苦悩もまたあります。

 

ちなみに、この異常干支は日干支にある場合において顕著で、次いで月干支、年干支の順に効果が強く発現します。
(これは干支の配置を考えれば当然そういうことになるのですが)
その苦悩に比例して特別な感知力が発現する、ということでもあるのだろうと思います。

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