金烏玉兎庵

行動が人生を導く、陰占と行動の関係

「生きるヒント」
「どちらを選べばいいかのヒント」

…というのは、自分の行動にありますよ、などというと、
多くの人はピンとこないかもしれません。

けれど日頃から、
自分の心を鎮めておくということをしているような人であれば、
「なるほど、そうだよね」
…と、膝を打たれるのではないかと思いますがいかがでしょうか。

現実有形の、外側の世界ばかりを見ていると、
とんでもなく非常識に聞こえるであろう、

「ヒントは自分の行動にある」

…ということの真意は、

行動したことがすべて「現実有形のカタチ」を得るわけではない、ということを前提に、
行動の先に有形現実のカタチを得たものがあれば、
それはその後の展開の道しるべ、ヒントになる、ということです。

西洋文化的価値観では、
行動すれば結果が出る、頑張ればなんとかなる、とう感覚が根強いのですが、

実際によくよく眺めていれば、
行動の中でもカタチになるのは、実は「有意の出来事」だけであるということに気づきます。

これは例えば、
結構な数の幼い子供がピアノを習う、という行動に向かうけれど、
表彰される(=結果・カタチを得る)のは、本質的な意味で才能があり、他人に影響を与える、
他人をインスパイアすることができる場合だけであって、

それはつまり、
ピアノで表彰されるなら、それはその子供にとってその道に進む道しるべとなりますよ、というお話です。

一方で、
一生懸命ビアノを毎日練習し、親などがせっついて椅子に縛り付けながら鍵盤を一日何時間も叩いていりしているような子供というのもいますけれど、

そういう場合の「行動」というのは、
「行動」という外形をしていたとしても実際には、「行動」ではなく「さざ波」のようなもの。

つまり、
「行動」とは断ちがたく「結果」と結びついているものをいうのであって、
「結果」につながらない「身体の運動」というのは、「行動」ではなくエネルギーが動かされるだけ、という意味で「さざ波」のようなものだということです。

西洋学的教育全盛の昨今は、
そういう「さざ波」をつくるために頑張る人が増えましたね。

「さざ波」を必死でつくってバタバタしている人、などというと意地悪でしょうか。

いや、もしかしたら昔からそうだったのかもしれません。
私自身が最近、その「行動」と「さざ波」の違いに気づいたのでそう感じるのかもしれませんが。

さて、この「行動」と「さざ波」という視点をもって世の中を眺めると、いろんな選別が簡単になります。

ちょっと言葉が強いかもしれませんが、
「行動」をしている人だけに注目する、
「行動」をつくる人だけを選んで付き合っていく、ということをしていけば、あらゆることが色濃く生産的になっていきます。

「さざ波」は、どこまでいってもカタチを成すことはないので、
反感を覚悟で書けば、
「さざ波」につきあうのは徒労にしかなりません。

世の中には、「さざ波」を一生懸命つくるひと、
その「さざ波」を一生懸命喧伝する人、というのもいて、
身近にいると、情にほだされうっかりそれに取り合ってしまったりするのですが、

それこそが「さざ波」効果で、
「さざ波」の人は、半径50mで会ったことがあるような相手に対しては、現実をつくる「行動」っぽく見えたりします。

モノゴトを密度高く捉えられるような人は引っかかったりしませんが、
モノゴトに密度があることに気づいてさえいない人であれば、
その「さざ波」に飲み込まれて溺れてしまったりします。

モノゴトに密度があることに気づいてさえいない人は、
「さざ波」に溺れたりするって衝撃的ですが、実際、そうやって溺れて飲み込まれいく人がけっこういるので注意しましょう。

さて、現実をつくる「行動」か「さざ波」かは見る人が見れば簡単に看破できるのですが、
もっと分かりやすいのは、

現実をつくる「行動」というのは、位相法とマッチした行動、
「さざ波」は位相法からかけ離れた行動、

…という捉え方です。

つまり「現実」と断ちがたく結びついた行動というのは、位相法による行動である、ということ。

陰占というのは「気」の組み合わせですが、
その「気」を得ていないものは「さざ波」にしかならず、
現実は行動が「気」を得て初めて形造られる。ともいえますね。

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