金烏玉兎庵

仕込みと展開、上りと下り、陰と陽、オモテとウラについての雑記

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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人間の人生行程にしてもビジネスにしても、
「仕込みの時期」と「展開の時期」というのがあります。

山でいえば、上り坂と下り坂、ともいえます。
集める時期と、配る時期、
吸収する時期と、吐き出す時期。

東洋思想的に言えばこれは「陰と陽」ということもできますね。

先日、菅官房長官について書いたところで「陰のほうが本質的な力を持つ」ということを書いたことについて質問があったのですが、
これは、「陰」というのが、仕込みであり、上り坂であり、集める時期であり、吸い込む時期であることに寄ります。

仕込みがイマイチなら展開などできるわけがなく、
苦しいからと坂の途中までしか登らなければ、大した景色を見ることなく、坂を下りたところで得たものはすくないわけです。

集めたものが少なければ、配ることもできず、
たいして吸収しなければ、吐き出すものもわずかである、ということになりますね。

つまり、オモテで活躍するためには、ウラが必要であり、
ウラこそがオモテの活躍を支えているという意味で、ウラのほうに本質的な力がある、ということです。

こうしたオモテとウラというのは、個々人の人生の役割において、「オモテの役割の人」「ウラの役割の人」というのがおられます。
安倍首相は申酉天中殺の人ですが、申酉天中殺というのはとてもキャッチ―なので「オモテの人」
菅官房長官は戌亥天中殺で、戌亥天中殺は現実が虚になっているので「ウラの人」といえます。

しかし、こうした「役割」の中でも、
つまり、個々人の人生の内側においても、オモテとウラというのはあって、

一人の人間の人生のプロセスにおいても、
「仕込みの時期」と「展開の時期」、
上り坂と下り坂、
集める時期と、配る時期、
吸収する時期と、吐き出す時期…というのはあります。

一番わかりやすいのは、天中殺期間は「仕込み」の時期であり、上りの時期であり、集める時期であり、吸収する時期です。
あるいは、対冲とか害とか刑とか破というのも、そういう時期であるといえます。
一方で、半会とか支合、そして方三位というのは、展開の時期であり、下り坂であり、配る時期であり、吐き出す時期で、
そういう時期には、「ウラの役割」の人も「オモテ」に出るべき機運にあるといえます。

ちなみに、比和というのは合法ではないですが、
内向きには「自分をしっかり認識できる」、
外向きには「存在感が増す」…という両面に矢印が向く時期なので、
機運により、オモテに出るのも良いですし、自分の足場を固める、ということでも良いです。
比和ということは貫索星なので、自分がくっきり現れる、「自立・独立」の意味になります。

菅官房長官は今年、東方比和の年回りでの総裁選出馬、そしておそらくは総理大臣になるのですが、
身弱よりの星の人が総理大臣になるには、こういうタイミングがベストなんだろうな、と思います。

さて、長らく、中殺やら散法やらが続いていると、
とりわけそれが若い時期だと、
つい散法のときにガッツリ外に出て行こうとして失敗したりするもの。

けれど、
オモテに出るべき「機運」がきているのときていないのとでは雲泥の差です。
また、本来、ウラで備えるべきときに備えることを怠ることの損害というのも甚大なものとなります。

よって、
人間としての役割において、オモテとウラを意識する、
その人間の内側においても、オモテとウラを意識する、
只今現在においても、オモテとウラを意識する、
というのはとても大事です。

とりわけ、現代社会的には、割とウラを軽視する風潮があるのですが、
オモテで出来ることとウラで出来ることというのはまったく異なるので、
ウラの時期にはしっかりウラに徹するのが良いだろうと思います。

しっかりウラの時期にウラに徹してウラの仕事をしておくと、オモテの時期にしっかり発展することができます。

なお、私は今年2月までが天中殺でウラの時期、そして今年も散法がめぐっているのでウラの時期です。
なので、せっせと勉強し、いろいろ仕込んでいます。
ついでにいえば、「サポート」に徹するよう心掛けてもいます。

時期がくるまでは、「仕込みのために与えられた時間」と思って有効に使っていこうと思っています。

めぐる時期というのが分かっていると、いろいろ備えることができますし、その備えることに「期限」があるので、焦ったり動じたりすることなく粛々と準備を進めることが出来ます。
もちろん、そうやって粛々と備えていると、ある種のマグマのようなものがたまっていって、「出所」を探すのですけれど、
それを抑制するのも「ウラ」の時期における大事な仕事だろうと思います。

一方で、オモテの時期は「待ったなし」「モラトリアムの終焉」の時期なので、緊張感ははらみますが、
きちんとウラの時期にしっかり備えることができていれば、大きく動じることなく展開に向かうことが出来るように思います。

つまり、時期をきちんと認識しておくことで、適切に、メリハリのある人生を送ることができるように思っています。

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