「守備本能」というものが示すものの本質

「攻撃は最大の防御である」、という言葉があります。
ということは、「防御は最大の攻撃である」ともいえるということなんだろうと思います。

これを言い換えれば、
貫索星・石門星というのは、守りの行動をとるけれども、その心は実は攻撃的であり、
車騎星・牽牛星というのは、攻撃の行動をとるけれども、その心は実は守備的である、ともいえますね。

前にも書きましたが、

そもそものところ、
貫索星・石門星の定位置である東方というのは、外側に向かっていく場所であり、
車騎星・牽牛星の定位置である西方というのは、内側に向かっていく場所なので、
本質として、貫索星・石門星というのは裏側に攻撃性を持ち、車騎星・牽牛星というのは裏側に守備の姿を持つのだろうと思います。

つまるところ、守備と攻撃というのは表裏一体である、ということです。

只今、クリシュナムルティの『既知からの自由』という本を読んでいます。
「本」といっても講話を編集した本なので、クリシュナムルティにしては難解さのない本です。
この人の思想というのはインド哲学やヒンズー教、仏教などの思想が織り交ぜられていて、宗教的中庸ともいうべきものなので、機会があれば読んでみても良いかもしれません。

さて、その本において、「心理的な恐怖」について書いてある箇所があり、そこを読んでいてハッとしたのですが、
貫索星・石門星というのは守備本能の星といわれるけれ、その守備というのは肉体的・物理的な危険からの守備のように語られることが多いのですけれど、
むしろ、というかほぼすべてにわたって「心理的な恐怖」への守備に向かうのが本質なのではないか?と思ったのですがどうでしょう。

よくよく考えてみれば、
肉体的、物理的な危険って、多くの場合、本質的な危険というわけではないですよね。
怖いのは、「心理的恐怖」のほう。

例えば、
職を失う恐怖、十分な食べ物を得られない恐怖、まわりの人が自分をどう思うかの恐怖、
成功でき阿仁のではないか?社会的地位を失うのではないか?馬鹿にされるのではないか?…という恐怖、
支配に対する恐怖、愛することの恐怖、または愛を失うことの恐怖、家族を失うのではないかという恐怖、
退屈することへの恐怖、大事な人の期待に沿えないのではないかという恐怖…

この「恐怖」の羅列は『既知からの自由』からの抜粋ですが、
貫索星・石門星が守るというときに恐れているのは、そういう「心理的恐怖」なのであろうと思います。

もちろん、
そういう「恐怖を感じていることを察されることへの恐怖」というのもあるので、それを見せることはありません。

…けれど、守備本能が強い、ということの表裏として、当然、恐怖に対して敏感である、ということでもあるわけで、このあたり、間違いないんじゃないかな、と思います。

このところ、貫索星・石門星についてその理解を深めるべくいろいろ考えています。
なので、ブログでもぽつぽつ書いているのですが、
最近思うに、貫索星・石門星というのを、現代の感覚の「守備本能」と捉えていると、いろいろと誤りそうな感じがあります。

⭐︎7月四週目のマガジンを公開しています📚

日付をつけていますが、
これはサークル内へ投稿したときの日付で、サークルに加入された場合にサークル内で該当する投稿を探しやすいように付しておくことにした次第です。
https://note.com/kinugyokutoan/m/md9cadde6118c

サークルへのご加入はこちら。
https://note.com/kinugyokutoan/circle

4月分を除き、すべての投稿をご覧いただけるので、サークルにご加入されたほうがお得です🉐

※7月五週目のマガジンは金曜日にやります!

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

2 件のコメント

  • いつもブログ楽しく読ませて頂いております^_^
    ありがとうございます^_^
    マガジンは何度か購入させていただきましたが、サークル参加を検討しています。マガジンは、参加月からしか記事を読むことはできませんか?過去の分は、サークル購入はできますか?

  • みずきさん、こんばんは。
    お問い合わせ、ありがとうございます。

    マガジンは、サークル内に記載したことをそのまま記事として切り出したものなのですが、
    サークル内には、4月分以外はすべて記載が残っているので、サークルにご加入いただけましたら5月分以降の内容はご覧いただけます。

    ただ、「マガジン」としてではなく「サークル内の投稿」としてご覧いただく形になります。
    また、4月分だけはサークル内から削除してしまったので、マガジンでご覧いただくこととなります。

    ご検討くださいませ。
    よろしくお願いいたします。

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