金烏玉兎庵

木火土金水と基本の「き」の話

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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木火土金水。
「もっかどごんすい」と読みます。

木は燃えて火を生み(木生火)
火は燃えて土になり(火生土)
土はその中から金を生み(土生金)
金は冷えると水を生む(金生水)
そしてその水は木を育てる(水生木)…

五行が循環していく、いわゆる「五行の相生(そうしょう)」の関係はこのようになっています。

一方、五行がそれぞれ打ち消していく、あるいは働きかけていく関係は「五行の相剋(そうこく)」で、
木は根を張って土を砕き(木剋土)
土は水を濁らせ(土剋水)
水は火を消し(水剋火)
火は金を溶かし(火剋金)
金は木に切り込む(金剋木)
…という関係にあります。

「相生」というと、健やかでスムーズな印象ですけれど、
生かされる方は強まるけれど、生かす方は弱まります。

例えば、木生火でいえば、
火は木のおかげで強まるのですが、
木のほうは、火を生んだことで消耗するので弱まります。

「相剋」というと、苦しそうな印象ですけれど、
剋すほうは剋すことでその対象を捉えることができる一方、エネルギーを使い、
剋されるほうはしんどいですが、そうやって「働きかけられる」ことで人の役に立つことができるようになったりしますね。

例えば、火剋金でいえば、
火は金を剋すことでその形を変えるという支配をしますが、単体で燃えているよりもエネルギーを使います。
金のほうは剋されてカタチを失いますが、それによって人の役に立つことができます。

さて、これを踏まえて、十干(じっかん)の組み合わせでできる陽占の星をみていけば、
相生の自分を生んでくれる干(かん)というのは、龍高星か玉堂星
相生の自分が生む干(かん)というのは、鳳閣星か調舒星
相剋の自分が剋す干(かん)というのは、禄存星か司禄星
相剋の自分が剋される干(かん)というのは、車騎星か牽牛星
そして、自分と同じ干(かん)というのは、貫索星か石門星
…になります。

つまり、
龍高星・玉堂星というのは、生んでくれる干から受け取って学ぶ姿、
鳳閣星・調舒星というのは、自分が生みだしていく、発していく、表現していく姿、
禄存星・司禄星というのは、相手を魅力で捉えて引き付ける姿、
車騎星・牽牛星というのは、せっつかれ、突き動かされて働く姿、
そして、貫索星・石門星というのは、自分を揺るぎなくもつ姿、ということになります。

ちなみに、
龍高星・鳳閣星・禄存星・車騎星・貫索星という陽の十大主星は、その干の組み合わせが陽同士・陰同士のときに生まれる星であり、
玉堂星・調舒星・司禄星・牽牛星・石門星という陰の十大主星は、その干の組み合わせが陰と陽の組み合わせのときに生まれます。

…かなり基本的なことですが、こういう構造をよくよく理解しておくと、様々に応用できます。
苦しいときにゆるめたり、ゆるすぎるときにアクセルを踏んだりする、
そのために、どういう在り方が望まれるか、というときに、この構造を知っておくと、対処法が分かります。

調候の守護神を使うときなども、この構造を知っておくと、開運行動に落とし込むことができたりします。

逆に、この構造を知らずに、陽占の星の意味だけおっていたりすると、底の浅い理解にとどまり、うまく算命学を活用できない、ということにもなりますので気を付けましょう。

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