金烏玉兎庵

役割を果たすごとに人生は発展に向かう

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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午未天中殺のひとというのは「家系を終わらせる役割がある」といわれますが、
彼らは、家系でなくても「何かを終わらせる」という役割を持っていて、
実はその「何かを終わらせる」という役割を一つ果たすごとに少しずつ、
その人生の足場が固まり、世界が広がり、発展に向かっているようです。

 

本日、午未天中殺の人を見ていてそれが腹落ちしたのですが、

恐らくは、他の天中殺グループの人でも同様で、
各々の役割を果たすことにより、
その役割を一つ果たすごとに足場が固まり、人生が発展に向かうのだろうと思い至りました。

 

天中殺グループというのは「家系における役目役割」を示すもので、
命式を見る場合には一番最初に見るべきものであり、
その人の人生の陽転と陰転を分ける一番最初の分かれ道のようなものといわれます。

 

天中殺グループごとの「役割を果たす」ことを簡単にいえば、
子丑天中殺の人であれば独力で人生を切り開いているか?
申酉天中殺の人であれば家系を継承して世に向かい出ているか?
寅卯天中殺の人であれば家系を継承しつつも家庭身内の変革を担っているか?
辰巳天中殺の人であれば家系を離れて自分のビジョンを現実世界に打ち立てているか?
戊亥天中殺の人であれば家系を離れて自分のビジョンを精神世界に打ち立てているか?
そして午未天中殺の人であれば、家系を継承しその家系を終わらせているか?
…ということです。

 

こうした役割の説明において「家系」というワードがあるために、その内容が時代錯誤であるように受け取られがちなわけですが、
この「家系」を「何か(things)」と変えてみると、その本質的な意味や役割というものが何示しているのかを理解しやすくなります。

 

「things」とは、
もの、事物、作品、生き物、所持品、家財、財産、仕事、行為、観念、意見、事件、事態…

など様々なものの代替として使われるワードですが、
天中殺グループの役割における「家系」を「things」に読み替えた説明こそが各天中殺の生きるべき指針であり、
その指針に則って生きることが「役割を果たす」ということなのだろうと思います。

 

つまり、
子丑天中殺の人であれば(親を含む他人の)thingsに頼ることなく独力で人生を切り開いているか?
申酉天中殺の人であれば(親や他人の)thingsを継承して世に向かい出ているか?
寅卯天中殺の人であれば(親や他人の)thingsを継承しつつも家庭身内の変革を担っているか?
辰巳天中殺の人であれば(親や他人の)thingsを離れて自分のビジョンを現実世界に打ち立てているか?
戊亥天中殺の人であれば(親や他人の)thingsを離れて自分のビジョンを精神世界に打ち立てているか?
そして午未天中殺の人であれば、(親や他人の)thingsを継承しその家系を終わらせているか?

…ということです。

 

いってみれば、
その対象がなんであれ各天中殺グループの人が各々の役割を果たす動きをすることで、
まるでご褒美をもらえるかの如く足場を固め、その人生が発展に向かうのだろうということです。

 

そもそもですが、
現代において家系にかかる役割が確定するのは早くても30代、一般的には40代から50代、遅ければ70代以降ということもあるわけで、
やはり「天中殺グループの役割」の範囲が家系にかかることに限られるというのは無理があるように思います。

 

そう考えると、
その役割というのは究極的には「家系における役割」であったとしても、
その手前において遭遇する様々な仕事や出来事、thingsにおいてその役割を果たすことがマイルストーンとなり、そのマイルストーンの連なりの先に「家系における役割」を果たすことがあるのであって、

天中殺グループの役割を「どこか遠いもの」と軽視していては、発展に向かうきっかけを逃すことになるのだろうと思います。

 

ちなみにまわりの人たちにヒアリングしたところによると、
自分の天中殺グループの役割を果たすような活動や行動においては、それによって深い満足感や力強いアイデンティティを感じることができるそうです。

 

以下余談です。

戊亥天中殺の役割は、
things=現実=物事の集合体(thingの複数系)を離れて精神世界を打ち立てるということだといえますが、
それが中殺されるとthings(=現実)を離れずに精神世界を打ち立てる、というのが役割であるともいえるなぁと考えました。

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