占いを信じない人とループと螺旋の話

算命学というのは占術の一つですが、
一年の目標に初めて「占術を学ぶ」ということを掲げたのは5年前のことだったようです。

思えば当時は家を買うことを検討していて、
この年は風水やら気学やらをせっせと学びました。
ちなみに、その翌年には陰陽五行や神道を学び、易経を経て2017年に算命学に私はたどり着きました。

5年の月日を経て、様々な東洋の思想に触れてきて、ひとまず「占術を学んでいます」といえるようになったのは感慨深いなぁと思います。
…まだまだですが。

「占いなんて信じませんよ」
という方がおられます。

それもけっこう、と思いますし、
実際に占いを信じていては出来ないこともありますので、そういう人も世の中には必要です。
というか、
ほとんどの人が占いなど知らずに生きている世の中の方が、「占いを知ってる」「占いを信じる」人がたくさんいる世の中よりも「占いを使う」人たちにとっては御し易いのかもしれないな、
と、思うこともあります。

私は社会人になって以来、
自分に起こるループに悩んでいました。

Facebookで長くつながっている方で、私が書き連ねてきたことを読んでおられた方は覚えているかもしれませんが、
ブログを始める遥か前、2013年あたりから半年か一年に一度くらいずつそのループについて書いています。

同じことが繰り返し起こる。
人や状況を変えながら、同じようなことが何度も起こる。
同じような出来事が起こり、同じように苦しみ、同じような成長を経て、同じような結果が出る。

何かの呪いか因縁か?
当時は迷路に迷い込んだような、
どこにも行き着くことのない世界を生きているような、
苦しみと葛藤の中にいたように思います。
取り巻く世界は相変わらず平和でしたけれど。

30代の後半、それが6回続いてきたこと、
今7回目のそれが起こっていることを煩悶とともに書き記したときに、
年配の女性実業家の方から、
「7回目で終わりますよ」
…とおそらくは仏教に起因する何かを根拠にそうコメントを頂いた際は、
涙をポロポロと流して安心したのを覚えています。

7回目で終わったかといえば、
7回目のループはまだ続いているのですが、
7回目のループの途中でそれが
「ループ」ではなく「螺旋」であることに気づきました。
(これはブログの初期の頃に書いた気がします)

ループの正体は、
同じことが繰り返し起こっているループではなく、
同じようなことが次元を上げながら昇っていく「螺旋」だった。

そのことに気づいたのは算命学を学び始めてからでした。
つまり、
7回目のループでそれがループではなく螺旋であると気づいた、
7回目のループで終わると言われたその予言は真実であったことになります。

ループやら螺旋やら、
他人事だと思っておられる方もいると思いますが、
これは私だけに起こることではなく、
実は万人に起こること、起こっていることです。

ループとは何か?
螺旋とは何か?

種明かしをすれば、
算命学の位相法は同じ形が繰り返し起こる、
そのことにループも螺旋も起因しています。

位相法とは自分の意図とは関わりなく出来事が起こるそれを示しているわけですが、
同じ出来事が同じ流れで起こり続ける人生を実は誰しもが生きている、ということです。

自分の人生を緩慢に眺めていれば気づかないかもしれませんが、
例えば日干があちこちから剋されているような人は(=車騎星、牽牛星がたくさんあるような人は)、
環境から剋され試練の中を生きるので、
否応なくそれに気づくだろうと思います。
(車騎星牽牛星がたくさんある命式は家系の因縁が深いといわれるのはだからなのかも。
あるいは壮年期にめぐる身弱星のおかげで気づいたのかもしれませんが)

いずれにしても、
丁寧に注意深く人生を眺めれば、
占いを知らずとも人生に繰り返し起こるパターンには気づくもの。
(占いと知らずとも長く続く家系の家ではそれを知恵として活用していたりもしますね。)

しかしそのパターンが、
既に体系化してあるのであれば、
その体系化されたものを学び知る方が効率的。

私が算命学を学ぶのはそのほうが人生を効率的に生きられると考えるからにほかなりません。

ちなみに、
私が算命学をせっせと発信しているのは、
「財閥系一部上場会社ばかり3社を経験してきた人間が算命学を説く」
ことにより、
算命学が「よく分からない占い」ではなく、ビジネスパーソンが使えるものなの“かも”」と思ってもらえるといいな、と考えるからです。

ソニーの天外伺朗さんほどのインパクトは与えられないにせよ、こういう分野に取り組むビジネスマンの裾野が広がるといいな、という思いがあります。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

6 件のコメント

  • 涙がポロポロ流れる程、長い年月、苦しむことがあるのですね。
    同じような年齢層の女性だけに、心が心配で痛みました。そのような、人生の問いを生きておられるから、学びの原動力となり、多くの方に向けて発信できるのですね。
    私も素直に、起こる出来事に身を置こうと思いました。

  • ひとみさん、ありがとうございます。
    長く苦しむ、というのは子供の頃からずっとだったので慣れっこになっていたんですけれど、ある時まわりの人と自分の葛藤や苦悩の度合いの違いに気付いてしまっていたたまれなくなりました笑

    でも、無駄ではなかったように思います。
    算命学を学び始めてまだ日が浅いですけれど、子供の頃から哲学や思想書に答えを探してきたことが、算命学の理解に役立っていますし、苦しい人の気持ちも分かるようになりましたし。
    そういう経験が、たしかに発信のモチベーションになっているかもしれないです。

    素直に起こることに身を置く、私も心がけようと思います。

  • 別棟でもコメしましたが、私も同じ頃に東洋医学の道に入り、この数年で人様に治療を行えるようになりました。以前は金烏玉兎庵さんと一応同じ業界でしたので(私は外資セル側)、この記事でも深く共感するものがあります。私はやってみたかったことは全てやりきった上で脱金融しましたが、今でもバリバリ論理分析事実ベースなのはかわりません。ふわふわスピリチュアルと結びつけられて怪しがられがちな中医学を、私のような経歴の者がいることで印象を変えてくれれば、と願ったところまで似ています。でも面白いことに、著効でもまやかしと決めつける患者さんもいて、自分の説得力に課題はあるにせよ、どこでも人は自分の信じたいことしか信じないものなのだな、と思ったり。コロナで世の中大騒ぎですが、算命学、東洋医学の知識のおかげで、私の心は平らかとまではいかずともさざ波程度です。ただうかうかしていられないのは確かです。大運が禄存・天印で年運は石門・天貴の今年、ダブル石門・天将の中年期の残りをフル回転させるべき時期なんでしょうね。ちなみに私の螺旋はこれまで5回転位した気がします。あと2回か。。。

  • 統計学的な占いに興味を持っています。算命学はまだ「知った」という程度なのですがその的確さだけでなく自己を成長させ人生を渡って行く指針が豊富に散りばめられていることに驚きました。自分は学んではおりませんし意見を述べられる術を持ちませんが金鳥玉兎庵さんの視点が素晴らしく楽しみに拝読させていただいております。ありがとうございます。(Facebookからお邪魔致しました)

  • のりっきーさん、返信が遅くなりました。
    が、投稿でも書いたとおり、同じような立場、考えでおられることを心強く感じます。
    いつもありがとうございます。

    「まやかしだと思う患者さん」というのは、ある程度いるのは仕方ない気がします。
    すべての人に支持されるというのは、どこかに嘘やごまかしなくして成らないもの。
    政治家の星が石門星なのは、ある程度嘘やごまかしができるから多くの人の支持を得られるこおによりますし。
    とはいえ、その石門が今年めぐるなら、もしかするとそのズルさやごまかしを悪意ではなく善意から身につける、ズルさやごまかしの良い点にフォーカスするタイミングなのかもしれませんね。

    中医学というのを商売と一緒にしては叱られそうですが、ある面では商売として成り立たなければそれで立つこともそれを普及することも出来ないのも事実。
    このあたりは私のようにまだ組織で生きる糧は稼ぎつつ、算命学は歪みなくあることができる立場とは異なり難しさがあるだろうと思います。

    私が組織を離れたらその問題に直面するのだろうと思うので、ぜひ先輩として先に取り組んでみてくださいませ。
    応援しています。

  • りゅうじゅさん、コメントが遅くなりました。
    そして幻想的な素敵なお写真のFacebookですよね!
    算命学は「統計学」とときどきいわれますが、おそらく算命学の先生方は「分類学です」といわれるかもしれませんね。
    統計学は確率で物事を測る学問ですが、実は算命学では確率では測れないことが多数あります。
    とはいえ、統計学的な面もあるので、「統計学による占い」にカテゴライズするのもあながち間違いではないようにも思いますが。

    ぜひ、少しずつ学ばれると良いと思います。
    算命学の本質は処世術です。
    それを証明するために技術・占技が生み出されました。
    生きる上での知恵として役立つと思います。

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