生月中殺、生年中殺のある人へ。常識を超えた壮大な夢を抱くすすめ。

生月中殺や生月中殺がある人というのは、その運命の陽転・陰転がわりとはっきりと出てきます。

陰転の場合は環境やまわりの人への不満として、
陽転の場合は心の次元の上昇としてそれが現れます。

同じ宿命中殺のある人同士でも、
陰転している人と陽転している人というのは住む世界、心のある次元が異なってるもので、
同じテーブルに座り目を見つめ、同じ言葉を交わしていても、
見えているものが全然違う、話がまったく噛み合わない、ということがあります。

「宿命中殺のある人」と書きましたけれど、
宿命中殺があって陽転しているような人は、たいていの場合は普通の人とは噛み合わないものなので、特に「宿命中殺のある人」に限って噛み合わないわけでもないのですが、
「同じ宿命中殺がある」という視点でアプローチしたりすると、驚くようなことになることもあるので注意したほうが良いですよ、
というお話です。

宿命中殺の陽転条件というのは一般的に、
親を離れて自立する、
生家をはなれて独立する、
郷里を離れて広い世界に出る、
ということがいわれますが、
その本質を私は、
「常識を超えた壮大な夢を描き、自分の責任においてそれに取り組む」
ということだと思っています。

宿命中殺というのは、そもそも「常識」という枠がない世界で生きている人たちなので、
「常識」という枠がない世界で生きていく、
その世界で生きていくための夢を描き、それに自分の責任において取り組んでいく、
ということをしなければ、しおれてしまうように思います。

「常識を超えた壮大な夢」
などと書くとたいそうな夢なのですね、
と思われそうですが、
例えば地方の小さな山村の息子が東京で働くことだって、その山村の人にとっては「常識を超えた壮大な夢」かもしれませんし、
医者学者の家系に生まれた娘がベンチャー企業を興すのだって「常識を超えた壮大な夢」かもしれず、その定義は一様ではありません。

が、なんにせよ、そういう「常識を超えた壮大な夢」を実家でせっせと語ったりすると、
たいていの親は怒ったり心配したりするもので、
そういう親と一緒に暮らしている宿命中殺のある子供たちは(年齢的にはおじさん、おばさんだったとしても)、そういう夢を心に仕舞い込みます。

心に仕舞い込まないまでも、
それを「人のお金」「人の保護」の元でやる限り、どこか自分の足場がしっかりしないので、
腹も座らず馬力も出ず、あっちへふらふら、こっちへふらふら‥と、いうことになりがちです。

宿命中殺のある人が陰転した姿をもって
「暗室に咲く向日葵のよう🌻🌃」
といわれることがありますが、
そういう状態になってしまうとリカバリがたいへんに難しくなってしまいます。

少年よ、大志を抱け!
と、クラーク博士は言ったわけですが、
この言葉はとりわけ宿命中殺のある人にとっては生きていく上で息をするのと同じくらいに大事なことなのではないかと思います。

なので、
宿命中殺のある人はぜひ、
「常識を超えた壮大な夢を描き、自分の責任においてそれに取り組む」ということに向かっていただきたいな、と思います。
(半分くらい、自分に向けて書いています笑)

前に書いたことがあるかもしれませんが、
「常識を超えた壮大な夢を描き、自分の責任においてそれに取り組む」というのは不安を伴うものですが、
実はそこに発生する引力は、夢に向かう行動を強化するのに比例して遠心力を備え、より広い世界へ向かうときの足場を強固にしてくれます。

その仕組みをこうしてかいてみたところで大抵の人は半信半疑だと思いますが、
やってみると、「なるほど!」と膝を打ってその足場の確かさにより、驚くほどの自由を感じるのではないか、と思います。

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

26 件のコメント

  • 甲戌の全中殺夫を持つ経理の我が夫…とうとうまた転職活動始めました。もうかれこれ転職10社目くらい。今回は会社に粉飾を命じられ断り異動になるから転職決意ですと。新卒でM菱銀行を半年で辞めてから転職しっぱなし。すさまじく䕃転してるのかと思いきや、比較的次があっさり決まる不思議…。全く理解できませーーん。

  • おっしゃるとおりだと思います。例えば、お話で出てきたような親が心配して、愛情と信じて子供の夢を潰すようなことをすると、子供は夢を持てなくなります。そうしてその子供はリスクを避ける人生を送り、人生経験が極端に少なく偏ってしまい、人としての魅力が光らなくなってしまいます。まるで暗室の向日葵に水をやりすぎて根腐れさせてしまったかのようです。
    どうかこの記事で、宿命中殺の方が少しでも生きがいのある人生を送れますように。

  • 宿命二中殺持ちです。子供の頃の家庭環境が苦しく、若くして精神を壊し未だ親に養ってもらっています。もう少しで40歳です。今から親元を離れても、リカバリーは難しいでしょうか。
    もう気力もなく結婚もしていません。

  • 私も散法ばかり持っているので、40代になってから転職三昧です。でも、家族からアドバイスを受けて
    「本当にその会社で自分ができることをやり切ったか?やり切ったなら転職してもかまわない」を教訓にまだ頑張れるか変わるか決めています。ご主人がやり切ったなら、次の道は必ずあるはず。
    変わるには大変なエネルギーが都度必要なので
    それを出せるすごい方なのだと(自身に向けても言ってますね(^^;))

  • 私の知人の子丑さんも40過ぎてで、そうでした。
    いきなりはできないから家庭内自立を!とアドバイスをした後から、どんどん元気になり家の家事から始めたそうです。まずは気持ちから。命式にもよるでしょうが、一歩一歩が必ず自身の合った環境に向かえる手段だと私は思います。

  • こんばんは。
    寅卯の生月中殺なので、本来は実家・ご両親から離れた方が良いはずなのに猫可愛がりされた為、どうも今まで何かに必死に対岐した事が無い様に伺えます。
    主星は鳳閣星⭐️大らか、のんびりと認識してましたがどうやら陰転の様です。
    単に面倒く下がりの自分を追い込まずが、大らかに見えてました。(冲殺加味しても陰転かな)心配性で本来なら鳳閣星は体系はふっくらのはずなのに、ガリガリです。暗室の腐ったひまわりです。。。

    今後どうテコ入れをしようか、かなり思案中です。
    因みにパートナーです。。。😅

  • ゆうさん、コメントありがとうございます!
    今は転職マーケットは活況なので次は割とスムーズに決まる時期だと思います。
    でも、「粉飾を命じられる」ような職場は健全とはいえないので、「次が決まる=陽転」でもないかもしれません。
    とはいえ、10社の経験なんてそうそうできるものではないので、それを活かされると良いと思います。
    このところ、コロナの影響で多少小さな会社などは採用を見合わせてはいますが、中期的にみればまだ経済は安定期と考えます。あと10年くらいのうちに足場を備えられて、冬の時代を安泰に過ごせると良いですね。

  • 亜沙さん、コメントありがとうございます。
    子供を見て、その子供が枠の中が合うのかそうではないのか、分かると良いのですけどね。
    そうではないので親の善意が子供の道を閉ざしてしまうことがありますね。
    私も、より多くの宿命中殺のある子供が実りある人生に迎えるといいなと思います。

    でも、暗室で咲く向日葵として生きた人も無駄な人生を送るわけではなく、その後の世代の発展のための肥料になっていくこともあります。
    人生の、人の世の仕組みとは無情ではありますが、より広い視野を持てば救われることもあるな、と思います。

  • 啓子さん、コメントありがとうございます。
    人の人生はいろいろです。
    そして40歳前の人がリカバリができないなんてことはありません。
    あるとすれば、「自分には無理なんじゃないか?」と思うその自分の思いだろうと思います。
    ぜひ、ご自身にしかない「何か」を探されて、より広い世界に向かわれますよう、応援しています。

  • まなさん、サポートありがとうございます😊
    引き続きよろしくお願いいたします。

  • のんちゃん、コメントありがとうございます!
    宿命中殺があっても、なかなか家系を離れられない宿命というのもあるんですよね。
    本日のサークルの投稿の内村航平さんのところでチラリと書きましたのでお手すきの時にご覧くださいませ。

    寅卯の生年中殺は、親からの流れをどこかで大きく変えるようなことができると良いですね。
    従星にもよりますが、例えば晩年期に強い星があったりすると、ある程度歳を重ねて驚くような豹変を見せて陽転に向かうこともあります。

  • ご返信ありがとうございます!

    週末にポンと次の職場が決まりましたよ…なんなんでしょ!?申酉で車騎牽牛ばかりの夫だからか正論振り回し人間なので、どうなるかと毎回ヒヤヒヤしてます。

    とりあえず家計が守られてよかったです〜またお邪魔させてくださいませ!

  • 生年中殺で海外在住なうえ、これまでの経歴を話すと仰天されることが多いので、一応陽転しているのかな、と思います。ですが、これってこれまでに何度も常識外れを達成してきていても、人生が続く限り引き続き壮大な夢に取り組む必要がある、ってことなんでしょうかね。天将持ちなので、特に今は普通な幸せを狙ってはいけない宿命なのかしらとか。陽転に陽転を重ねて陰転、とかになってなければいいのですが、そのあたりご教示いただけたら嬉しいです。

  • いつも拝見させていただいているものです。
    いつもお勉強させてもらっています。
    ありがとうございます。
    気になることがあり、質問させてください。
    私も母も戌亥天中殺の生月中殺です。
    なので私は天冲子でもあります。
    そして我が子は、私の天中殺中に生まれてきた日柱乙亥ちゃんです。
    私は離婚して子連れで実家に戻りました。
    陽転の必要条件に、現在全くあてはまらない環境で生活しています。汗
    いつかは家を出なくてはと思っていますが、幼い子供のことを考えると、ある程度 子が大きくなるまでは実家暮らしの方が安心で寂しくないのかなとも考えてしまいます。
    この陽転する条件とは、近距離で実家を出ることは、当てはまるのでしょうか?
    いつかは実家を出たいと思いつつも、もし実家ぐらしをこのままずっとつづけると、陰転したままの人生なのでしょうか?(現在、生活費は自立しています)

  • 啓子さん、同じく32の精神病持ちの男です
    病気が酷かった十代後半から二十代頃はほぼ記憶がなく二十代がなくなりました。
    絵描きになりたかった夢も描けないのでついてました。

    今年から障害年金をいただき、それを家に2ヶ月分で五万いれています。
    国に頼り、親にも少し頼っているという感じです。
    ですが、病状が回復して以後家のことをしたり
    (普通に働くのは何度もやりましたがもう諦めました)
    30から絵の練習をしてボチボチ絵仕事をしています。

    夢はゲームを作って生活することなんですけど
    (もしくは好きなゲーム会社があるので入りたい笑)
    なかなかそこまではいかず、ここ最近は過去の思いにも囚われグダグタ、フラフラしています苦笑

    啓子さんと同じような境遇なので思わずコメントしました。
    一歩づつやっていきましょう。寿命まで懸命に生きることを諦めないことが重要だと思います。

  • ゆうさん
    よかったですね!
    転職マーケットが活況今のうちにより良い条件で自分らしくいられる職場で足場を築かれますよう応援しています。

  • のりっきーさん、遅くなりました。
    生年中殺があり、天将星があり、常識外れなことをして陽転していると自覚できるなら、それはまさに在るべき在り方をまっとうされているのだと思います。
    基本的に「不満がない」なら陽転です。

    陽転に陽転を重ねて陰転するのは、どこかで守りに入ったタイミングのように思います。
    別に攻め続けよというわけではありません。
    このあたりは大運の流れなどにも寄るので安易なことはいえませんが、自分の心が感じるものにきちんと耳を傾けて、それを聴くことができ、それに従っていれば大きく間違うことはないように思います。

    私は転職を2度していますが、いずれも次を決めずに辞めました。「今辞めねば」と心の声がしたからです。
    結果、いずれも大きなステップアップにつながる転職をほとんど失業期間なく実現できました。
    心の声を聴いて、従って良かったと思っています。

    何かを真剣にやっていると、どこかで臨界点を超えるときがやってくるもの。
    次のステップ、何かを始める、何かを変えるその機運というのは、臨界点を超えたところにあるだろうと思います。
    その意味では、私がブログを移したことなどもその臨界点を超えたことがきっかけでもありました。

    引き続きよろしくお願いいたします。

  • ちゅるりさん、返信が遅くなりました。
    陰転陽転といいますし、私も陽転を勧めるような書き方をしてはおりますが、必ずしも陽転させなければならないものでもありません。
    陽転というのは体力も気力も使いますし、それによりまわりのエネルギーも吸い取ったりすることがあります。
    その意味では、例えば世に出て世界で大きく貢献する、というようなことを目指さない場合は、あえて気にしない、という選択もあるように思います。

    活躍することで命を縮める人もいます。
    その意味では、今、お母様とお子様がいて、一緒に暮らして幸せなら、ひとまずその世界で平和に暮らし、どこかのタイミング、自分が何かに突き動かされたタイミングで家を出るなら出れば良いのではないかと思います。
    何事にも「こうでなくてはならない」ことはなく、
    「これを目指すならこれがいいですよ」というだけのことです。

    例えば、「大活躍するけど短命になりますよ」という命式の人なら、活躍するより長生きしたいから平凡に生きるという選択もあるということです。
    ではそれにより大活躍のエネルギーが無駄になるかといえばそうではなく、後の代、例えばお子様がそのエネルギーをもって活躍する、ということもあります。

  • みくにさんを初め、コメントをしてくださった皆さんの文章を読み、大変勇気づけられました。本当にありがとうございます。
    私は戌亥天中殺の宿命二中殺持ちです。これまで何度も自立しようと頑張りましたが、頑張れば頑張るほど心身を壊しました。自立できない自分をなかなか受け入れられませんでしたが、皆さんのコメントを読み、死ぬまで諦めずに生きようと思いました。
    希望をもらいました。頑張ります。

  • 先生!昨日夫の全内定取り消されましたよ〜現在の会社は今日から有給消化に入りました。

    すんなり決まるなんておかしいなと思いつつ、まあ、波乱がない事自体宿命にあってないよな〜と遠い目で考えたりしてます。

    算命学を知らなかった時はそれこそ、ずどーーんと奈落の底の気分でしたが、今までも何回かこういうことがあって、楽観的に捉えてます。私が鳳閣調舒2個ずつなのでそうなのかも。

    最悪の時は私も今のパートにプラスバイト掛け持ちなどやろうと思うしなんとかなる!と。思いたい…頑張ります。

  • 追記、今日甲戌の日で夫にとって律音の日だったからか、また内定貰ったみたいです。でも、油断してるとまたはしごはずされるので安心はしてないです!!またご報告差し上げます!

  • ゆうさん、コメント、ご報告ありがとうございます!
    大変ですね、と思ったら、即日で次が決まられたとのこと。
    よかったですね!
    鳳閣星が2つもある奥様なら、食うに困ることにはならないでしょうね、旦那様もだから安心して転職できるのかもしれないですね。
    楽観的、大事です。私も鳳閣星大運中なので、楽観的笑

    コロナで大変な時期ですが、無理などされませんよう、応援しております。

  • ゆうさん、律音スタート、よかったですね!
    律音でスタートしたことは、良くも悪くも長く続くといわれます。
    長く続いていますという報告も、楽しみにしております。

  • こんにちは。先生のブログをいつもとても真剣に拝見しております。
    私は中心星が調舒星で、生年天中殺があり、司禄星、玉堂星が中殺されています。中年期天将星で、自分がわからなくていつも悶々としています。実家とは色々ありましたが、いまは、家庭を持ち、そこでもなかなか自分の思いが通らないことがあります。意気地無してくよくよじくじくして、まさに私は生まれてこのかた、陰転しているようです。5人家族は、宿命中殺3人、日干支異常干支ひとり、天剋地冲が、ひとり。、と、全員、ふつうではないのです。
    どうしてこんな、、?と、思い悩むばかりです。
    みんな幸せになってほしい、生きやすく人生を送ってほしいとおもいます。どうして?なぜ?前世になにかあったの?何を背負ってきたのでしょうか、、

  • 辰巳天中殺の生月中殺。
    シングルマザーなのに働かないで音楽ばっかりしてる、根っからの変わりものです。

    変わりものの自分を諦めてから
    逆に人生好転してるようにおもいます。

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