金烏玉兎庵

原典算命学体系メモ

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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メモの続き
・十干の意味は、用途によって異なる。
陰己が田園、陽壬が大海、などの解釈は平面五行説的解釈。暦術上の十干をこのように解釈してはいけない。例えば甲の年だから樹木の年、というわけではない。
暦術では天象十干を使っている。天象十干は時間に対する空間の区分。
・平面五行説は木火土金水、立体五行説は東西南北中央、そして陰陽の考え方が加わって天(立体五行説)を陽、地(平面五行説)を陰とする。
神の視点は別にして、空間における現象のみに十干を配置する。

・古代東洋人は天も地も含めて宇宙であり神だと考えていた。
・「天帝は戌亥(西北)に傾き」
冬至夏至春分秋分は大事、
・古代東洋人は、時間が動くのに伴って、空間が変化するととらえた。時間は空間事象を包括する。そのために、十干を含め、十干以外までも包括する十二支が必要であった。よって十干は空間を分類し、十二支は時間を分類し符号化したものとなった。
・近天空を陰、遠天空を陽、全天空を一極ととらえた。子午線は天と地を結ぶ線。
・十干には神が外在し、十二支には神が内在する。
・無とは見えないものであってないものではない。現代人にとっての無は古代人にとっての虚。
・古代東洋人にとって親子、兄弟を当たり前のことととらえず、そこに神の真理があるとしていた。兄弟は十干で横関係の陰陽説、親子は十二支で縦関係の複合陰陽説。
・自然界のあらゆる法則そのものが神であり、神の姿であり、神の行為である。神の意志(自然の法則)を知ることは、人間がそれに従うルールを知るのみならず、それに従うことで人間が所有している力量がさらに増大されると考えた。

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