金烏玉兎庵

牽牛星の話

Photo by 五玄土 ORIENTO on Unsplash

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牽牛星という星があります。
織姫と彦星の彦星、オトコの中のオトコの星です。
よく「オトコ気がある」という言い方をしますが、そんなオトコ気があります。

その牽牛星を一言でいえば「王様の側近」です。
文官の星といわれます。
文官とは公務員のことですが、古代中国における公務員というのは科挙に合格した超エリートなので、日本でいえばキャリア官僚みたいな感じです。

名誉を重んじプライドが高く、
その結果、頼まれたことはきちんとやり抜く責任感とか、一方で失敗を恐れるなどという性質になります。

攻撃本能の星ですが、現代でいえば「遂行、実現」、英語でいえば、execution のような役割があり、
自分の理想を確実に実現していく星。
頭の回転が早く仕事も早い。
アプローチとしては、
そして、自分が先頭に立つよりも人を間接的に動かすとか、本質的な主張を遠回しに、根回しながら伝える感じです。

ちなみに、ほかの星にもよりますが、
基本的に王様の側近なので、自分の理想=王様の理想でもあります。
よって、官僚や大企業など大きな組織において、その組織の理想を実現していくのに向きます。
ほかに龍高星とかあると、そこにオリジナリティが加わるかもしれません。

モノゴトを動かすという面では政治家の星である石門星と似ていますが、
社交性のある石門星がボトムアップ型なのに対し、自尊心の星である牽牛星トップダウン型。

優越感、選民意識、などというキーワードもあり、「みんなで」より「選ばれた人限定で」のほうを好みます。
牽牛星をもつ人がビジネスをするなら、
万人を相手にするよりも、ターゲットを絞り込んでそこに特化した商売をするとか、
会員制のお店をするとかが向きます。
そもそも、「みんなで」を志向してもうまくいかない気がしますが、
相手のプライドをくすぐるようなアプローチでの商売ならうまくいくかもしれません。

どの星にも言えることですが、
自分の持っている星のキーワードを前向きに生かすと陽転し、後ろ向きな性質として出ると陰転します。

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